安曇への旅

佐久の安曇幹線

姪家族と八ヶ岳のキャンプ場に出かけた。佐久甲州街道を南下、麦草峠に入る手前、安曇幹線1号線が国道を横切っている。 塩尻峠を越え、和田峠を越え、蓼科の広大な山麓を越えてやってくる安曇幹線、ここで一旦人里に下り、これから十石峠を越えて群馬に向か…

キリ番200号

前回とっておいたキリ番200号に登り、いよいよ上野村の在を離れ、十石峠に向かって進むことにする。 まずは展望を求めて楢原の奥の林道を登る。思ったほどの眺望はない、おまけに老番側はガスが濃い。それでもラッキーなことにちょうど伐採の最中で、対岸の…

4連碍子の楢原集落

昨日に引き続き川筋から鉄塔を観察。いよいよ上野村も西半分、楢原集落へ入る。この辺りの安曇幹線1号線は4連耐張の重装備鉄塔が続く。碍子がとてもきれいだ。 安曇幹線1号線202号 2号線は川の南岸、山の高いところから高いところへと飛び石のように跳ねてい…

お山の大将

今日は山へは登らずに下界からの鉄塔観察に専念する。前回登った安曇幹線1号線206号は上野村の乙父(おっち)と乙母(おとも)地区を隔てる尾根、今は父母トンネルというトンネルがあるが、南に大きく蛇行する川沿いに旧道がある。そこをぐるっと歩いて安曇…

お久しぶりの安曇幹線

安曇幹線の旅を再会。昨年の10月末からお休みしていた。冬と夏は山の鉄塔は厳しいのだ。 北軽の親せきの別荘に呼ばれた。そこで行きがけに上野村に立ち寄ることにした。 最初は高反山―上野村・乙母(おとも)集落北の小さな山―の中腹に立つ210号に登る。安曇…

安曇幹線の歴史 【写真3枚が不明】

安曇幹線の歴史について調べてみました。着工から15年の年月をかけた大工事だったのです。驚きました。 安曇幹線の完成 昭和44年、北アルプス梓湖(奈川渡ダム)の安曇発電所から、埼玉県鶴ヶ島市の新所沢開閉所まで、168キロを結ぶ安曇幹線が完成する。27万…

大平戸山

久しぶりに安曇幹線へ行ってきました。 大平戸山と安曇幹線1号線 頂上が214号、中腹は215号2010年5月 埼玉県側の双子山から撮影 関越、上信越自動車道と乗り継ぎ、下仁田インターから下仁田経由で上野村。やはり片道3時間以上はかかりますね。 着いたのが昼…

安曇幹線なくなる前に 7

330号アタック 安曇幹線330号 安曇幹線が除去のニュースを聞いてから今日で7回ほど奥武蔵に通ったことになる。 そろそろ疲れてきたのか、朝起きられない。今日は前回逆光であきらめた、鳥首峠に登る鉄塔たちを撮る予定だったのだが。 予定してきた撮影ポイン…

安曇幹線なくなる前に 6

鎌北の頭 振替休日の月曜日。安曇幹線補足取材に奥武蔵へ。空気が澄んでいるうちに写真を撮りたいので朝は6時くらいに出た。寒かった。 おかげで鎌北湖の展望台から鎌北の頭363号がとてもよく撮れた。早起きは本当にお得なのだ。 安曇幹線363号 安曇幹線363…

安曇幹線なくなる前に 5

今日も安曇幹線の補足取材に出る。 関越の鶴ヶ島から新所沢変電所へ。安曇幹線最終鉄塔―391号鉄塔はまだ残っていた。でも碍子も送電線も架空地線もない丸裸。悲しいが特別な1本だ。写真を撮る。 途中の鉄塔の工事現場で作業内容に「コンクリート打設」の文字…

安曇幹線なくなる前に 4

測量杭 2008/4/28撮影 以前、安曇幹線を回った時にたくさんの測量杭を発見していた。今考えれば測量は今回の送電路除却工事のためのものだったのだろう。 測量の杭が残っていたのは鎌北湖の先の谷底365号までで、その先の山では出会わなかった。だから364号…

安曇幹線なくなる前に 3

冬場は忙しい。鶴ヶ島や高麗川まではなかなか脚が延ばせない。仕事が一段落したらもう3月。安曇幹線の鉄塔を今のうちに撮っておかなければと出かける。まだ鉄塔は残っているだろうか。 鎌北湖へ向かう途中でJRの前久保‐武蔵境線と出会った。高麗川にかかる木…

安曇幹線なくなる前に 2

安曇幹線がなくなってしまう。まだ撮影が済んでいない鉄塔も残っている。また、解体作業中の安曇幹線にやってきた。 送電線はのっぽの赤白ネコ383号手前まですっかりなくなっていた。作業用のケーブルだろうか、細い線が2条空を渡っている。 幸いこの先はま…

安曇幹線いなくなる前に 1

安曇幹線撤去の知らせを聞いてやってきた。昼に用事があったので新所沢変電所に着いたのはもう夕方だった。新所沢変電所近くの安曇幹線はもうほとんど線が外されていた。 安曇幹線388号 もうすでに碍子は外され、送電線も撤去されていた 安曇幹線をたどり始…

安曇への旅 ログ(新所沢変電所〜新秩父開閉所)

遊休区間の安曇幹線をたどり終えた区切りとして、ここまでの安曇幹線探訪をまとめてみた。 安曇幹線との出会い 和田峠の安曇幹線1号線73号 sarumaruhideki:20070503">2007/05/3〜5:烏帽子型鉄塔が見たくて和田峠に行く。安曇幹線との出会い。 sarumaruhideki…

安曇幹線 最若番の282号へ 【多くの写真が見つかりませんでした】

「安曇幹線」「安曇幹線1号線」「安曇幹線2号線」 新秩父開閉所 何で突然「最若番」なのか? まだゴールは遙か遠いだろう。これをまず説明しなければならない。 安曇幹線は3つの路線に分かれている。「安曇幹線」「安曇幹線1号線」「安曇幹線2号線」だ。 昭…

鉄塔山へ登る

安曇幹線302と小鹿野鉄塔山 小鹿野鉄塔山。そんな山はない。私が勝手に名付けた山だ。白石山の東に長く延びる稜線の大きなピーク。たぶん名前はないのだろう。 それでも小鹿野から眺めれば何本もの50万ボルトの鉄塔が林立する山に見える。今日はその鉄塔山に…

山中の静かな交差 そして 新秩父開閉所へ

安曇幹線へ行く。本当は赤平川の先の山に登る予定だったが、出かけるのが遅くなった。予定を変更して両神周辺で写真を撮ることにした。広く開けたとてもいい山里なのだ。 贄川宿 両神の里には彩甲斐街道から贄川宿経由で入ることにした。 贄川宿は三峯神社参…

城山の大鉄塔

久しぶりに鶴ヶ島に来ている。安曇幹線に行きたいが、小鹿野はとても遠い。今日は時間がないので安曇幹線に行きたい気持ちを安曇幹線の近場で静めよう。 奥武蔵の山の入り口、城山の安曇幹線を訪れる。ここは飛ばしてしまっている。 JR線の鉄塔ロータリー 中…

両神から志賀坂峠へ

今回の旅も3日目。昨晩は狐なのかなぁ? 「キャンキャン」と動物の吠え声がうるさかった。 朝起きて目の前の新秩父線の66号にお早うさん。いつもお会いする66号、一度登ってあげないといけないね。 両神の里の新秩父線 彩甲斐街道から贄川宿を経て両神へ向か…

安曇幹線 文殊峠から両神の里へ

釜の沢五峰 鉄塔札の下に道標がある。山の鉄塔ですね。 文殊峠で一泊した。深夜、観光客かなぁ車が登って来た。峠まで夜空を見に来たのだろう。 この文殊峠には民宿長若山荘の主人が私設で設置した天文観測所がある。峠の頂上に小さなお椀型の施設がたくさん…

安曇幹線 夕映えの文殊峠

おととい知人の交通事故騒ぎがあった。たいしたことはなかったのだが、今日は朝早く出るのをやめ午後になって出かける。 鬼のような混雑の関越を抜け、秩父路を文殊峠まで夕日と追いかけっこ。最後の西日の中、安曇幹線の遠望を見ることができた。 目前には…

300号

神ノ原でラーメンを作って食べ、文殊峠を越えて伊豆沢へと進む。文殊峠からの眺めに期待していたが今日のガスではほとんど影絵。また来ることもあるだろう。伊豆沢へと降りる。 安曇幹線302号 伊豆沢の谷の底から安曇幹線を観察。 302号は稜線上に半分隠れて…

断崖の上の305号

安曇幹線306号への道 日帰りで安曇幹線。 前回の安曇幹線で峠の上から遠望した断崖の上の305号。ぜひとも根元に行きたいと神ノ原から断崖の上の305へ向かって山へ入る。 山にどこから取り付くかはいつも悩む。今回は地元の人に教わった道をたどる。 途中まで…

神ノ原から文殊峠へ

ぐるっと大回りをしてやってきたのは「神ノ原」というすばらしい名前の開けた谷間の集落。静かできれいな集落の空を安曇幹線と黒部幹線が少し離れて渡っていく。 安曇幹線の307が谷の上の小高い山の上にちょこんと立っている。遠くの両線には308号の姿も見え…

荒川対岸の安曇幹線と黒部幹線

これで秩父盆地を離れ荒川対岸へと渡る。林道から黒部幹線沿いに山の上まで登り、そこから尾根沿いに安曇幹線。こんどは安曇幹線ぞいに下る予定だ。道がちゃんとあれば良いが。 黒部幹線667号 山に取り付いて最初の鉄塔が黒部幹線667号。1連の懸垂碍子の先に…

なぞの秩父線17号と影森線

秩父線17号 秩父線を奥秩父変電所の方へと追う。裏道の辻に秩父線17号が立っている。この辺りには多くの鉄塔が集まっている。 彩甲斐街道沿いを進むのは日野田線(下の図のオレンジ線)。並行して山沿いを進む秩父線(紫線)。荒川沿いの発電所からやってく…

秩父の鉄塔たち

秩父線23号 先週に引き続き秩父へとやってきた。今日はせっかくやってきた秩父盆地の鉄塔達を少し見てみよう。残りの時間は安曇幹線を追って荒川の北側へと進む予定。日帰りの忙しいスケジュールだ。 まずは羊山公園の周辺で秩父線を見る。公園の駐車場に立…

荒川の岸辺

黒部幹線670号 奥秩父変電所を後に北へ旅立とう。畑の中に立つ黒部幹線670号は下段で三峰線・川又線と交差。この鉄塔から三峰線と川又線は分岐している。 黒部幹線669号 荒川の近くまで行くと渋い黒部幹線の鉄塔が迎えてくれた。669号。29メートルの小振りな…

奥秩父変電所周辺の鉄塔たち

秩父線5号 下界に降りてきた。ここでは奥秩父変電所周辺の鉄塔をゆっくりと見て回ることにする。まずは県営浦山線と秩父線の合流地点を確認。 県営浦山線は浦山ダムの発電所から出る線ですぐに秩父線に合流する。それが秩父線5号鉄塔だ。 秩父線1 そこから…