4連碍子の楢原集落

 昨日に引き続き川筋から鉄塔を観察。いよいよ上野村も西半分、楢原集落へ入る。この辺りの安曇幹線1号線は4連耐張の重装備鉄塔が続く。碍子がとてもきれいだ。

安曇幹線1号線202号
安曇幹線1号線202号


 2号線は川の南岸、山の高いところから高いところへと飛び石のように跳ねていく。2号線より一回り小さい1号線は、山の木々に埋もれながら、ゆっくり歩いているような感じ。そして川筋沿いに進む黒部幹線は人と一緒に同じ道中を歩いてくれる。

安曇幹線2号線218号
安曇幹線2号線218


 国道の正面に黒部幹線の鉄塔が2本。1本は懸垂のジャミラ、もう1本は小さな三角帽子の耐張鉄塔。オフセットを大きくとった「なで肩」の腕金。下段に数本の水平材で補強が入る。黒部幹線の典型的な姿だ。

黒部幹線579、578号
黒部幹線579、578号


 きのこセンターの裏手から山に入り201号へ登る。途中巡視路を見失ったり、蛇を追い払ったりしながら、1時間ほどで無事到着。楢原と堂所を隔てる尾根の上だ。


 とんがり耳の4連耐張。びゅーんと送電線を持ち上げてきて、反対側の谷の彼方に消えている。周囲は広葉樹でとても気持ちのよいところだ。

安曇幹線1号線201号
安曇幹線1号線201号


 東側(老番側)の展望がとても良い。こいつはすごい。眼下の202号から206号まで、そして高反山の肩に立つ211号、その先に大平戸山の214号が見える。
 スカイラインに双子山が頭を突き出し、目をこらせば、おお、志賀坂峠直下の222号がちらっと見えるじゃないですか。
 対岸の安曇幹線2号線も220号から金比羅山の229まで、その先には野栗沢峠の233、明家の234号が小さく見える。

安曇幹線1号線 202〜222号
安曇幹線1号線 202〜222号

 キリ番200号へもこのルートから行くのだが、今日は時間的に無理。次回へとっておくことにした。その代わり景色をこころゆくまで堪能、お茶を沸かして「お袋焼き」という上野村特産の「おやき」を食べた。