このサイトについて

 サルマルヒデキさんは、2017年6月11日逝去されました。
 思い出のサイトは https://sites.google.com/view/sarumaruhideki/ です。


 この「はてなダイアリー」はhttp://d.hatena.ne.jp/sarumaruhideki/20040301の「test」に始まり、2004年3月1日から2016年9月27日まで、627日分の鉄塔日記が入っています。素晴らしい写真と文章をお楽しみください。


http://d.hatena.ne.jp/sarumaruhideki/20140101 から20050101まで、正月の頁があるので、上のURLを編集し、そこから前後に辿ってみてください。


※このサイト内のテキスト、写真などは「CC BY-NC-ND 4.0」「表示-非営利-改変禁止」です。
 複製、再配布が可能ですが「(c)サルマルヒデキ」を入れてください。


■サイト復旧プロジェクト
 このサイトの大半の鉄塔画像がリンク切れとなっていましたが、以下の手順で復活させました。
・2017年6月19日 葬儀の翌日、清水隆さんと下川でご自宅に伺い、ご遺族から500GBほどの写真ファイルを入手。
・2017年 年末 リンク切れの約1400枚を抽出。半数がpsd(Photoshopファイル)だったので柳明生さんがjpgに変換。画像サーバを別途用意。
・2018年 年始 松田真美さんと下川で1400枚の画像リンクを変更し、画像サイズなどを調整。
 文中【 】は、復旧時のコメントです。鉄塔画像のリンク切れが数か所あります。一般的なURLのリンク切れは多数。


2018年1月8日 下川和男

夏の思い出 1

 今年の7月からの報告をします。まず1回目は7月3日。
 私の家は目黒川水系、北沢川の森厳寺支流の丘の上にあります。この日、思い立って目黒川を河口まで歩きました。夏の始めに汗をかかないと身体がなまっちゃいますからね。
 川の話はさておき、この経路で必ずよらなければならない下目黒変電所です。

 最近、発送電分離で変電所の看板が変わりましたね。カタカナはどうなんでしょうね。まだなれないなぁ。

知らない間に今年も半年経とうとしてます。半年分ではないのですが、とりあえす4月までは何とか書いてみました。


2014-04-27 鉄塔ウォーク2014春 の記事を書きました
2014-04-26 多摩の横山の目次を書きました
2014-04-06 「ワケありレッドゾーン」のロケを書きました
2014-02-08 大雪の日の日記です

「送電鉄塔をたどる――送電鉄塔鑑賞学入門」

 昨年の大阪でやったプレゼンに手を入れてこんなスライドを作りました。ダウンロードもできます。
 ずいぶん以前にアップしてあったのですが、ここで告知するのを忘れていました。ごめんなさい。


送電鉄塔をたどる――送電鉄塔鑑賞学入門」(http://www.slideshare.net/HidekiHasegawa/v11-26771015

「ワケあり! レッドゾーン」

お恥ずかしながら…
「ワケあり! レッドゾーン」(http://www.ytv.co.jp/wakeari/

という番組に出演しました。放映は以下の日程です。よろしかったら見てください。
MCはライセンスのお二人、アシスタントのワケありガールがNMB48山田菜々さんです。


読売テレビは5月30日(金)26:33〜
日本テレビは6月5日(木)26:19〜



済みません知らないうちに日本テレビの放送時間が変更になってました。
日本テレビは6月5日(木)26:19〜→26:49です
私も見逃すところでした^.^;


 

安曇幹線2号線の八王子峠越え(3日目 ぶどう峠道を探索)

 連休3日目。今日の朝は気温も9度くらいはあったので寒くはなかった。今日は午後から雨になるという予報。民宿にでも泊まろうかな。上野村側に戻りながらぶどう峠道の鉄塔観察をすることにした。

三角鉄塔発見

 写真を撮りながら県道をゆっくり下りる。まず道と交差したのは神流川線だ。鉄塔番号は13号。近づくと三角鉄塔ではないか。とんでもないものを見つけた。


県道から頭を突き出す神流川線13号

三角形だよ!

 県道から鉄塔に細い尾根を下りる。とても急斜面だ。何で三角にしたのだろう。急斜面だからか、それともすぐ岩盤に当たって基礎が掘れなかったのか。何か理由があるんでしょう。

立っているのはとても傾斜が急な斜面


 鋼材は割と細い鋼管。腕金は3本のうち2本の主柱から左右に延ばしている。1本は腕金が着いていない。結界写真を撮ろうと思ったが、斜面が急すぎて立っていられない。寝転ろがろうとしたが脚元はイバラで無理。でも何とか撮れた。ちゃんと三角形してますよ。へんなの!

写真:「神流川線13号の結界写真」へリンク
神流川線13号の結界写真


 バサッと足音がしたので見たら子鹿が逃げて行った。鉄塔の周りには獣の糞がたくさんある。普段は誰も来ないのだろうね。鹿の遊び場かな。

写真:「逃げて行った子鹿」へリンク
逃げて行った子鹿


 ここからは鉄塔がよく見える。安曇幹線2号線が八王子峠から下りてきて、198号。短い径間で199号。そこからぐーんと径間を延ばし大きな尾根の上にキリ番200号。背の高い鉄塔でかっこがいい。

写真:「安曇幹線2号線200号」へリンク
安曇幹線2号線200号


 神流川線は峠から14号で角度をつけこの13号へ。次の12号で曲げて船坂山の肩、予想よりだいぶん下の方に11号。それで向こう側に下りています。神流川線は地理院の地形図には載っていないので位置が分かったのは貴重だ。ここから見える神流川線はみんな茶色碍子のようだ。

写真:「神流川線12、11号」へリンク
神流川線12、11号


 鉄塔がたくさん見られたし、やせ尾根でも芝生が生えていて、ヤシオツツジは満開。気持ちがいいところだ。糞に気をつけて座ってたばこを一服する。

写真:「神流川線13号」へリンク
神流川線13号


 県道に戻りなおも下ると、ぶどう峠林道入口発見。神流川線11号への巡視路標識。またしばらく行くと北沢しおじの森入口の所に201号への巡視路発見。
 しばらくして九十九折りの手前で正面に安曇幹線2号線の202、203号が見えた。203号はIVIの懸垂だ。次が204、205号。もうほとんど川筋近くまで下りてきている。振り向くと対岸には神流川線の10号が肩に立っている。船坂山の東尾根の支尾根上だ。

写真:「神流川線10号」へリンク
神流川線10号


 マムシ岳の尾根が低くなると安曇幹線2号線が対岸の尾根に谷を渡っていた。マムシ岳側の最下点は206号。対岸は207号だ。206号が最下点にどっしりと座っていてかっこいい。207号は品塩山の稜線だ。ここから浜平の211号までは品塩山の中腹を通る。
 鉄塔観察はこの辺りで切り上げ、中之沢の集落から三峡を抜けて上野村ふれあい館に向かう。

写真:「安曇幹線2号線206号」へリンク
安曇幹線2号線206号

神流川発電所ツアー再開

 神流川発電所の見学ツアーは3.11の事故による予算縮小で中止されていた。でも上野村の要請で再開したらしい。費用は上野村も出しているという話だ。上野村にとっては神流川発電所はダム建設と引き替えに得た貴重な観光資源なのだ。(→神流川発電所見学ツアー(上野村HP)
 これは行かなくては。開催日は月水金。今日は開催の曜日に当たるではないか。ラッキー! 神流川発電所ツアーに参加する。前回来た時は2号機が工事中だったが今回はもう動いているはずだ。


 バスで神流川発電所へ。ゲートを通り開閉所。その奥に神流川線3号の巡視路標識を発見。ということは神流川線3号は外からは接近できないということかな。
 発電所の内部はWebで公表しないでというお約束なので、いろいろ撮ったが発表しない。地中深く作られた秘密基地みたいで本当に面白いところだ。公開日が限定されているが、振替休日の月曜日なら開催されているのでぜひ行ってみるとよい。
 今回は発電機から昇圧変圧器までつなぐ太いチューブのカットモデルが目を引いた。
 発電機で起こす電圧は1万ボルト程度。それを50万ボルトに昇圧して送電するわけだが、変圧器までの間は1万ボルトのままだ。当然50倍の電流が発生する。通常のケーブルではもたないので太いチューブが導体として使われる。電気は導体の表面しか流れない(表皮効果)のでチューブでも同じ太さの導体と同じになるのだ。

写真:「神流川発電所の入口にある神流川開閉所」へリンク
神流川発電所の入口にある神流川開閉所

十石峠

 ふれあい館まで戻って来た。地下500メートルにいたので雨が降ったのかどうかは分からない。でも今は降っていない。ならばということで今日は十石峠泊にする。
 上野村に残った宿題、黒部幹線と浜平線の分岐の下調べも兼ねながら十石峠へ向かう。浜平線1号の巡視路標識を発見。これで調査の準備は整ったな。

写真:「浜平線1号への巡視路標識」へリンク
浜平線1号への巡視路標識


 十石峠の展望台の後ろにテントを張る。十石峠は霧。気温は9度。結構冷えている。夕食はレトルトカレー。寝袋に入って7時。雨が降ってきた。明日は晴れるのだそうだが、どんなものか。夜半風も出る。今夜はあまり快適じゃない。

(続く)