キリ番200号
前回とっておいたキリ番200号に登り、いよいよ上野村の在を離れ、十石峠に向かって進むことにする。
まずは展望を求めて楢原の奥の林道を登る。思ったほどの眺望はない、おまけに老番側はガスが濃い。それでもラッキーなことにちょうど伐採の最中で、対岸の安曇幹線2号線が遠望できた。
眺望チェックの後、いよいよキリ番200号へと登る。きのこセンターから歩き始め、まずは前回訪ねた201号を再訪。
途中、木の間隠れに200号が見える。
201号到着。前回は曇っていたが今日は晴れ、2号線の若番側も見通せる。2号線は南西に向かい、そしてマムシ岳の裏側に消えていく。
201号から200号の間は尾根通しの道。とても快適だ。15分ほどで200号に着く。
200号は201号と違い狭い尾根の上。尾根を跨いだ形で立っている。この尾根は塩ノ沢の東側の尾根。上野村の主要な集落の外れだ。ここより奥には小さな集落がひとつあるきりである。
200号は4連耐張の頑丈な鉄塔。送電線はバチバチと音を立て、キリ番到着のお祝いをしてくれる。
キリ番記念。記念写真を撮って、お茶にした。クマンバチがぶんぶんと飛んで落ち着けない。山の鉄塔の下には何故か良くいるんだよね。
200号の若番側はすっぱりと切れていて、眺めが良い。眼下に199、198号がよく見える。そして目を上げれば十石峠まで続く長い尾根上に、これから辿っていく安曇幹線1号線がきれいに並んでいる。
192号から十石峠までの尾根伝い安曇幹線1号線沿いに登っていける。この尾根道は紅葉のシーズンに登る予定。いよいよ十石峠、そして長野へ! わくわくする。
下界へ戻り、十石峠への道を下見する。今日は天狗滝橋までの区間を川筋から下見。黒川という上野村最後の小さな集落を過ぎる。
安曇幹線1号線は道の北側の尾根を進んでいく。高さは割と低めだ。道の展望が利くところから姿が拝める。次回はこの中から1、2本選んで根本まで登る予定だ。
小さな黒川集落を過ぎると人家は途絶える。国道299も道幅が一段と狭くなり、車がすれ違うのが困難だ。
天狗滝橋という小さな橋までやってきた。安曇幹線1号線はここで国道沿いの小さな尾根から、川を越えて反対の尾根へと飛び移る。
飛び移った尾根はとても長い尾根、最後まで辿ると十石峠だ。1号線もここから尾根沿いに10本余りの鉄塔で送電線を十石峠までつないでいる。
もう日も落ちた。今日はここでお終いにする。橋から見上げると崖の上に193号と192号が立っていた。