安曇幹線なくなる前に 7

330号アタック


安曇幹線330号

 安曇幹線が除去のニュースを聞いてから今日で7回ほど奥武蔵に通ったことになる。
 そろそろ疲れてきたのか、朝起きられない。今日は前回逆光であきらめた、鳥首峠に登る鉄塔たちを撮る予定だったのだが。


 予定してきた撮影ポイントに着いたのは午後になってから。逆光ではないがガスがかかってダメ。一応撮影をした後、330号の根本に登ることにする。林道の下調べは前々回に終わっている。


 妻坂峠に向かう山中林道を進み、330、329号の巡視路標識に導かれ左へ登る林道を奥に入る。もう廃道のように荒れている。
 来てみるものだ正面に耐張鉄塔が見えた。330号のようだ。




巡視路の桟道


 林道終点。330号の対岸の真向かいだ。巡視路標識が倒れている。「330号、329号に至る」と書いてある。


 ここまでは順調だった。山道へ入ってからが問題だった。


 しばらく行くと「329号へ至る」の巡視路標識。おや330号はどっちだ。
 川の対岸を見ると急斜面というか崖というかの中段に黄色の棒杭。やあ、あそこに巡視路標識が。勢いづいて川を飛び石伝いに徒渉。ザレザレの斜面を登る。ちょっときついが標識まで行けば何とかなるだろう。


 対岸で見た巡視路標識へ到着。何だこりゃ。ただただ急な斜面に標識だけが立っている。


巡視路標識「330号に至る」


 標識があるということは、かつては無理矢理道を作っていたのだろうが、今や跡形もなし、残るは急斜面だけ。
 安曇幹線は休止路線、巡視の頻度も高くないだろうから当たり前か。


 それでも上に登る。行きはよいよい帰りは何とやら。登るより下る方が困難なのだ。覚悟しながら登る。
 どんどん傾斜がきつくなり、嫌になってふと見ると梢の先に329が見えた。


 もう暗くなる。330へ行くのはあきらめ329号の写真を撮ってもどる。


安曇幹線329号


 大汗かいて実り少なし。奥武蔵通いは一応この辺りでピリオドにしたいが、330はそのうちリベンジしようかなぁ?