なぞの秩父線17号と影森線

秩父線17号


 秩父線を奥秩父変電所の方へと追う。裏道の辻に秩父線17号が立っている。この辺りには多くの鉄塔が集まっている。
 彩甲斐街道沿いを進むのは日野田線(下の図のオレンジ線)。並行して山沿いを進む秩父線(紫線)。荒川沿いの発電所からやってくる昭和電工の送電路(灰色線)。そして日野田線秩父線を結ぶ影森線(緑線)。



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 秩父線は山の中から出てきて17号(図の押しピン位置)で鋭角に折り返しまた山の方へと戻っていく。まっすぐ進むのは若番から併架してきている1回線の影森線。秩父線の折り返しは不自然だ。どうも経路の変更があったようだ。


影森線6号
影森線6号


 まっすぐ進む影森線は街道沿いの日野田線の鉄塔へと結んでいるが、途中に影森線6号鉄塔が1本だけ立っている。
 背の高いジャミラ。腕金は7段、14本。影森線は下段の腕金の片側に垂直配列で支持されている。
 かつてはこの腕金が全部使われていたことがあるのだろう。それにしても7段とは?とても不思議な鉄塔だ。


山の中腹を横切る昭和電工送電路
山の中腹を横切る昭和電工送電路


 すぐ横を昭和電工の送電路が進んでいる。こちらは1回線だ。畑の中に立つ背の高い14号、山の上に15号と思われる鉄塔。そこからとても簡素な低い門型のような鉄塔で林の中に消えて行く。
 近くに行って見てみたいが今日はあきらめる。機会があれば再訪したいものだ。


山の上から急角度で送電線を受け渡す奥秩父線1-1号
山の上から急角度で送電線を受け渡す奥秩父線1-1号


 秩父盆地の最後に前回見忘れた奥秩父線1-1鉄塔へ向かう。山の上の2号鉄塔から急角度で送電線を受け取り、奥秩父変電所の最終1号へと受け渡す背の高い鉄塔だ。大きく広げた腕金と長い帽子がかっこいい。