両神から志賀坂峠へ
今回の旅も3日目。昨晩は狐なのかなぁ? 「キャンキャン」と動物の吠え声がうるさかった。
朝起きて目の前の新秩父線の66号にお早うさん。いつもお会いする66号、一度登ってあげないといけないね。
両神の里の新秩父線
彩甲斐街道から贄川宿を経て両神へ向かう。途中から新秩父線と一緒だ。
新秩父線は両神の平地の南端を横切って行く。稲穂のたれる田んぼ、白い花を咲かしているそば畑、そして新秩父線の大きな貴婦人たちがとてもお似合いだ。
幼稚園の295号
平地に立つ安曇幹線を見に行く。何と幼稚園の隣に立っている。幼稚園の建物ととてもお似合いだ。
今日も空気は霞んでいる。ここから見ると鉄塔山はすぐそこだ。ということは新秩父開閉所も近いということだ。気力が出てくる。
黒部幹線と安曇幹線の交差点
安曇幹線と黒部幹線は小森川を越えて小さな尾根を越えていく。尾根の先は赤平川の本流だ。どうやらここで安曇幹線と黒部幹線は交差しているようだ。
交差点へ登ろうかと思ったが巡視路入り口は薄暗い。気が乗らないので、また今度の宿題として赤平川の本流を少し覗きに行く。
黒部幹線は641号がとても高いところから一気に送電線を下ろしてくる。向かいの山にも黒部幹線の鉄塔が。塔頂票を見ると639号。というとはこの先の谷底に1本あるに違いない。
安曇幹線は正面の小山の上の292号まで一気に線を延ばしている。
ここで持ってきた地図の端まで来てしまった。一昨日の寝不足が祟っているのか少々疲れた。この先は次回にしよう。
まだ時間は早いので観光モードに切り替えだ。
志賀坂峠
観光モードの最初は秩父もも湖(合角ダム かっかくだむ)。ダムサイトで新岡部線を眺めながらラーメンを作って食べる。さすが50万ボルト、かっこいい。
299号の谷間に出た記念に299号を志賀坂峠に向かってひた走る。ここはこれから始まる安曇幹線 志賀坂峠越えの道筋だ。下見も兼ねてツーリング。
途中、巨大な鉄構――新秩父開閉所を通り過ぎる。思わず寄りたくなるがお預けだ。次回にゆっくりと見よう。今日は停まらずに通り過ぎる。
峠へ向かう道の右手遙か山の上を安曇幹線の烏帽子が行く。たぶんあれは安曇幹線1号線。安曇幹線1号線より標高を下げた辺りに黒部幹線も行く。
道の左手には安曇幹線2号線と思われる鉄塔たちがやはり峠に向かう。ここは鉄塔ハイウエイだ。
民家が途絶え、道が険しくなる。突然トンネルが現れた。志賀坂峠だ。バイクを降りて谷を眺める。
夕闇に閉ざされようとする谷の中腹を安曇幹線1号線が隊列を作って登ってくるのが見えた。
安曇幹線の志賀坂峠越え。山はますます高度を上げている。ようやく新秩父開閉所の手前まで来た私の旅、まだまだ道中は長い。頑張っても今年はここまで来るのがやっとだろう。ここは埼玉県の外れ、峠を越えれば群馬県に入れる。頑張ろう。