安曇幹線なくなる前に 4
以前、安曇幹線を回った時にたくさんの測量杭を発見していた。今考えれば測量は今回の送電路除却工事のためのものだったのだろう。
測量の杭が残っていたのは鎌北湖の先の谷底365号までで、その先の山では出会わなかった。だから364号から先はまだ工事が行われる心配はなさそうだが、やはり心配だ。
今日も奥武蔵の安曇幹線に出かける。
山上集落と安曇幹線
子ノ権現へ直行。安曇幹線を遠望した。
鎌北湖の山の上、363号付近を望遠で拡大してみた。昨日よりはガスは薄いがまだクリアには撮れない。冬になったらクリアに見えるだろうか。
高麗川北側の山には多くの山上集落がある。安曇幹線もそれらの集落を順に訪ねながら進んでいる。東側から阿寺、そして顔振峠の風影(ふかげ)、傘杉峠の八徳。南に開けた山上のとても素敵な集落だ。
木の間隠れ
子の権現から天目指峠向かって展望を求めて山道をたどる。
奥武蔵の山々をふたつの大きな川が流れている。北は正丸峠を発し、吾野を経て巾着田、日高市から坂戸市へ至る高麗川。南は大持山を発し、名栗の谷を作り、原市場を経て飯能へ至る入間川。二つの川はやがて川越でひとつになり荒川に流れていく。
このふたつの川筋の間の往来はとても不便だ。数少ない峠のうちもっとも上流にあるのが天目指峠。舗装はしてあるが曲がりくねった細い道である。
普段ならバイクで通過する峠だが、今日は子ノ権現から歩いてみる。新しい視点が見つかるかも知れない。
大雪の雪解けで道はグシャグシャ。ひどい状態だ。でも天目指峠手前で少し木立が薄くなり339号と341号を撮影することができた。341号は全体の写真を取り忘れていた鉄塔だったのでうれしい。
木の間隠れにしか姿を現してくれないのも山の鉄塔らしくて良い。
山の道は大雪の影響でとても荒れていた。林道は雪と木の倒壊などで通行止め、名栗川へ出ようと思ったが、峠が通行止めで原市場まで下ることになった。ここから戻るのはたいへんなので今日はここまでで家に帰ることにした。