西北線のH字鋼腕金鉄塔

 結構暖かくなってきたので今日は久しぶりにバイクで鉄塔巡りに出発した。目的は南多摩線なのだが、まずは途中で西北線のH字鋼腕金鉄塔をチェックすることにした。
 多摩丘陵の尾根幹線に稲城から入ると、独特の風貌をした鉄塔を左右に眺めることになる。これが西北線の鉄塔だ。この鉄塔やたらごつい。そう腕金がパイプでもアングル材でもない、H字鋼を使っているのだ。
 前々から通るたびに気になっていたのだが、今日は根本まで行ってじっくり見ることにした。

写真:「西北線21、22号」へリンク
西北線21、22号


 尾根幹線の北側の丘の上に西北線21号と22号、南側に20号。この3本がH字鋼腕金の鉄塔だ。本体は3本とも灰色の鋼管鉄塔。大きく頑丈そうな鉄塔だ。


 西北線21号は重角度鉄塔。角度外側は四角腕金となっている。送電線は腕金の根本近くで受けて、パイプ製のジャンパは鉄塔から離して大きく迂回させている。

写真:「西北線21号の腕金」へリンク
西北線21号の腕金


 西北線22号も重角度鉄塔。角度外側は三角形と四角腕金のふたつで回し込んでいる。角度内側は台形の腕金。パイプ製のジャンパは21号同様だ。

写真:「西北線22号の腕金」へリンク
西北線22号の腕金


 両方とも丘の上の高級そうな住宅地に立ち、根本には近づけないようだ。
 22号から送電線は下界に下りている。下界の23、24号は通常の鉄塔になっている。

 尾根幹線まで戻り、尾根幹線を越えた1本目20号を観察。西北線20号がまたまた個性的な鉄塔なのだ。

写真:「尾根幹線のマーメイド―西北線20号」へリンク
尾根幹線のマーメイド―西北線20号


 武蔵野線関連の施設だろうかきれいに整備された谷底に立っている20号は、キュロットスカートのように裾を広げた鉄塔。マーメイド型と呼べばいいのかな。鉄塔下部の屈曲位置にテラスが巡らされているのも珍しい。そして腕金はH字鋼腕金。軽角度なので腕金は三角形で、21号や22号のようなごつさではなくすっきりとした感じになっている。

写真:「西北線20号の腕金」へリンク
西北線20号の腕金


 なんでH字鋼で腕金を作ったのか、マーメイド型にしたのは何故か。まったく想像できない。でも迫力あるし個性的だし、気になっていた鉄塔をじっくり味わえてよかった。