千鳥線 御嶽山から千鳥町

 千鳥線を御嶽山駅から回る。駅前の踏切横に千鳥線20号。商店街に立つ鉄塔。とても賑やかでいい風景だ。

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御嶽山駅前の千鳥線20号


 千鳥線に沿ってというか、東急池上線に沿ってずっと道路が延びている。だから千鳥線巡りはとても楽ちんだ。線路沿いの道なのだが道路を歩く人も多く生活感があっていい。
 II吊りの門型鉄塔が続く、カーブでは碍子が踊る。何故か下段1段が耐張型になっている鉄塔もある。門型鉄塔の連続は単調だが、細かいところで飽きさせない。
 鉄塔札もみんな「大正15年12月」か「昭和1年12月」。由緒正しき札を掲げている。

写真:「千鳥線10号から若番」へリンク
千鳥線10号から若番


 すぐに終着の千鳥町手前の鉄構に着く。ここは最老番の洗足池の鉄構と同じL字型のがっちりした鉄構。根開きも大きく立派だ。線路上の送電路はこの3号で終わり、すぐ横のドラキュラに線が受け渡される。
 千鳥線2号は住宅地の中に立つ、こぢんまりとしたドラキュラ鉄塔だ。脇に乙1号と甲1号の小さな鉄構を従えている。高さは分からないが線路上の門型鉄塔とさほど変わらないから20メートル台だろう。この控えめな感じが好きだ。
 地中線は池上変電所へと繋がっている。内輪線時代はもっと先に延びて、現在の安方線から六郷の変電所へとつながっていた。安方線の1号も池上変電所とつながっているから、この区間を分断して池上変電所経由としたものだろう。

写真:「千鳥線3号」へリンク
千鳥線3号
写真:「千鳥線2号ドラキュラと受けの鉄構1号甲乙」へリンク
千鳥線2号ドラキュラと受けの鉄構1号甲乙


 千鳥線は鉄塔巡りを始めた頃に回った路線。記録が保存されていなかったので7年ぶりに再訪したのだが、鉄塔も周囲の雰囲気もまったく変わっていなかったのがうれしかった。