小さな旅
稲田線の川崎側をたどろう。京王線の中川原駅から歩いてみる。
川崎側の最初の鉄塔は線方向に使われない腕金を出している。かつてはここで線を下ろしていたのだろう。根元は浄水施設のようだ。ここに給電していたのだろうか。
次の23号は畑の中のチビの角度鉄塔。23メートルしかない鉄塔だが力強く送電線を曲げている。
しばらく進むと送電線は変電所へ入る。稲田変電所だ。重角度のテラス付きドラキュラ鉄塔で地下へと送電線は下りていく。
変電所で鍵の字型に送電路が曲がり、なおも奥へと進んでいる。何という線だろう。送電線に導かれ進む。
鉄塔の雰囲気も稲田線とは少し変わりスマートな感じになる。線名は浄水菅線。「菅」はこの辺りの地名だ。
線名の示すとおり送電線は大きな浄水場(生田浄水場)へと向かっていった。浄水場内に立つ寸胴な8号。道際の山の斜面に立つジャミラ9号。10号のチビで重角度のジャミラで浄水場内の変電施設へと送電路は終わっていた。浄水場内の受電鉄構がとても小さくてかわいい。
小さな小さな稲田線の小さな小さな旅、浄水菅線のこれまた小さな旅を終えて今日はもう夕方です。丘を越えて帰りは小田急線で帰ってきた。