吉川の小松川線

 小松川線再訪の旅も終着点まであと少し。中川左岸から小松川線の出発点、北葛飾変電所まで歩く。
 小松川線は中川の左岸から、用水跡と思われる細長い緑地を進む。線下は桜の園になっている。桜の季節にはとても素晴らしい風景になるのだろう。右手は田んぼが広がっている。小松川線沿線ではもっとものどかな地帯だ。

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小松川線11号

 二郷半用水を越えると三郷団地の北辺をまっすぐ進む。
 おや、ずいぶん新築の家が建っているではないか。なるほど造成地が完成したのだな。
 以前、三郷団地の北は宅地造成中で荒れ地になっていて、小松川線はその荒れ地沿いに進んでいた。
 造成地は三郷団地と武蔵野線、二郷半用水に囲まれた広大な三角形。完成して風景は一変、小松川線の線下もとてもきれいになった。

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小松川線10号 かつては広大な荒れ地だった

 JRの武蔵野線に出る。ここも大工事中。線路沿いに広大な細長い空き地が広がる。操車場とか貨物駅とかが計画されていた土地なのだろうか。
 ここは宅地になるのか商業施設になるのか、茶色く塗られた電柱が線を付けず、所在なさげに、たくさん立ち並んでいた。


 小松川線は武蔵野線を長径間で越える。すぐに鋼管の重角度鉄塔4号で北葛飾変電所方向に向きを変える。4号の結界に寝転んで写真を撮る。重角度鉄塔の結界写真は手持ちにあまりない。貴重品です。

写真:「小松川線4号結界写真」へリンク
小松川線4号結界写真

 北葛飾変電所に着く。北葛飾変電所はあいかわらずかっこいい。これが小松川線の出発点小松川線2号鉄塔だ。小松川線はここで変電所の鉄構につながっている。

写真:「小松川線2号、隣は亀戸線」へリンク
小松川線2号、隣は亀戸線

 隣の鉄塔は小松川線の上段に併架された亀戸線を受けている。鉄塔名は分からないが、亀戸線の単独鉄塔だから「亀戸線1号」とするのが正しいだろう。
 とすると小松川線には1号鉄塔がない? う〜んちょっと残念だ。
 変電所をぐるっと回り、潮止線、野田線、北葛飾線とみているうちに暗くなってきた。いつ来てもここは夕方だなぁ。

写真:「北葛飾変電所全景」へリンク
葛飾変電所全景
右手が154KV系統(潮止、亀戸、小松川線)、左手は275KV系統(北葛飾線)となっている