雪が谷大塚

 洗足池変電所から東急池上線の上を進む千鳥線。大正15年12月か昭和1年12月の鉄塔札を持つ門型鉄塔が続く路線だ。その中で昭和63年という鉄塔が4本ある。雪が谷大塚の28号から23号の4基だ。(24、25号は欠番で26号から23号まで長径間でつないでいる)
 この4本はたぶん東急線の工事があって建て替えられたのだと推測できる。鋼材も他の鉄塔とは異なり太く頑丈そうだ。
 中でも27号と26号はとてもユニーク。27号は駅舎の外まではみ出る門型鉄塔。26号は、板橋線の大片寄り鉄塔亡き後、矩形大片寄り鉄塔として東京近郊では唯一のものじゃないだろうか。

写真:「千鳥線27号 駅舎は雪が谷大塚駅」へリンク
千鳥線27号 複々線になっている雪が谷大塚駅を跨いで立っている大きな門型鉄塔、根本は駅の外側、中原街道にはみ出しているのだ
写真:「千鳥線26号」へリンク
千鳥線26号 片寄りの矩形鉄塔。車両区の隅に立ち角度を付けて線を受け渡す。なかなか見事な片寄りなのだが、残念なことにいい撮影ポイントがない鉄塔なのだ

 今日は石川台から御嶽山駅まで3駅だけ。天気は今ひとつだが、ローカル路線沿いの楽しい散歩になった。

写真:「千鳥線21号 もうすぐ御嶽山駅」へリンク
千鳥線21号 もうすぐ御嶽山