腕金の長さ(オフセット)

垂直配列


川世線 21、22号

 3段の腕金の長さが同じもので、都市部の鉄塔の標準的な腕金。



オフセット付き腕金


オフセット付き腕金
相武線23号

 一番上の腕金は短く、次は長く、最下段は長い腕金。降雪によるスリートジャンプなどで上下の送電線の短絡が起こらないように工夫されたもの。
 古い鉄塔や地方、山間部の鉄塔ではこれが標準的な形。東京でも古い鉄塔で見ることができる。(昔は東京もよく雪が降ったからかな)



山の鉄塔はオフセットをめいっぱい付けている
只見幹線125



腕金はオフセット付きだが送電線の配列は垂直
稲田線26号

 オフセットは中段の腕金を長くとるので線下は広くなる。
 オフセット付き腕金の中段の送電線取り付け位置を根本寄りに変更して、垂直に配列する改造がよく行われている。都市化などにともなう線下節約の改造と思われる。



重ね餅型腕金


重ね餅型腕金
前久保‐武蔵境(JR)14号

 腕金の長さが上段から下段へと順に長くなる。通常のオフセット付き腕金は最長の腕金は中段になるが、重ね餅型では下段が最長になる。JRの鉄塔で見られる。
 通常のオフセットに比べ線下の幅が広く必要になると思われ、経済的には疑問があるが面白い。