鉄塔図鑑

燭台型鉄塔

写真のような鉄塔を「ローソク立て型鉄塔」とか「燭台型鉄塔」と名付けている。ブッシュがローソクのように見えることから命名した。正式な名称は不明。 地中線を分岐させて地下へ下ろす鉄塔で、4本の腕金を使用。下3段の腕金は3つのテラスを構成。ここにブ…

結構

鉄塔は4本の主柱の他に補助の鋼材(腹材)が斜めや水平に組み合わされ強度を上げている。鉄骨の組合せ方を結構と呼ぶ。 ブライヒ結構 送電鉄塔では現在主流の構造。斜材の交点に水平材が入る。実際のブライヒ結構では出来上がった大きな三角形をさらに小さな…

線を交差する

房総線と北総線 二つの送電路が交わるところ―送電線の交差点はおもしろい。空中を立体交差で通過したり、交差のために鉄塔を建てたり…、不思議な鉄塔と出会う確立も大きいのだ。 ここでは送電路の交差点で見られる鉄塔たちの姿を紹介する。 「空中交差」「交…

昇塔防止装置

「ネズミ返し」とも言う。一般の人が鉄塔に登ると危険なのでそれを防止するための水平に張りだした柵。形もいろいろあり私は以下のような分類をしている。 すのこ型 一般的な形。主柱の周りにすのこ状の柵を回す。 すのこ型(国分寺線48号) 主柱だけでなく…

腕金の長さ(オフセット)

垂直配列 川世線 21、22号 3段の腕金の長さが同じもので、都市部の鉄塔の標準的な腕金。 オフセット付き腕金 オフセット付き腕金相武線23号 一番上の腕金は短く、次は長く、最下段は長い腕金。降雪によるスリートジャンプなどで上下の送電線の短絡が起こらな…