南部葛西用水と小松川線

◆松原団地建て替え
 東武線で松原団地まできた。今日は松原団地をはさんで、西と東の小松川線を見る。まずは松原団地の駅前から京北手前まで往復です。
 松原団地は1962年に入居開始のマンモス団地。4階建ての建物がずらっと並んでいたが、今は再開発中。高層団地に生まれかわる最中だ。
 小松川線は松原団地の南端を進んでいく。どうやら立替などはないようだ。

松原団地の小松川線28号
松原団地の小松川線28号


◆京北変電所 北東側
 京北変電所までは小松川線を6本。せっかく京北変電所に来たのだから、京北変電所北東の154KV系統の鉄塔を楽しむ。ここには南葛線と西町線がやってくる。西町線は小松川線と京北を結ぶ鉄塔2本の引き込み路線だ。
 最終鉄塔は南葛線56号、西町線2号だ。どちらの最終鉄塔も重角度。思いっきり碍子をぶら下げて送電線を回し込んでいる。
 どちらも腕金15本の重装備鉄塔なのだが、西町線2号はキュロットスカート型で背もそこそこあるため、ちょっとモダンな印象だ。
 すぐそばには春日部線もやってくる。こちらはジャンパ支持がV吊り。角度外側の線を腕金3本で豪快に取り回す。

南葛線56号の碍子群
南葛線56号の碍子群
西町線2号
西町線2号
春日部線78号を見上げる
春日部線78号を見上げる

草加松原
 松原団地まで一旦戻り、西へ向かう。綾瀬川を越えるところが草加松原の川辺。きれいに整備された川辺を小松川線が越えていく。
 川の手前の鉄塔(26号)は、結界にはいれる鉄塔だ。上を見上げて驚いた。鉄塔に対して思いっきり斜めに送電線が通っている。鉄塔を道と並行に建てたいので、こんな事になったのかな。腕金も少し変形だ。

小松川線26号 送電線が斜めについている
小松川線26号
送電線が斜めについている


 少しずつ風景がのどかになり、小さく残った畑も登場し始めた。少し太めの、テーパーの変化がほとんどない鉄塔が続く。京北変電所横の33号からここまで、確認出来た建設年はすべて平成4年だ。この年に一気に立替られたのだろう。

小松川線23号	ほとんどテーパーに変化がないが、腕金の部分は少し角度がきつくなっている
小松川線23号 ほとんどテーパーに変化がないが、腕金の部分は少し角度がきつくなっている


◆南部葛西用水
 小松川線は外環を越えてなお東へと進む。今日は「お忙し鉄塔18号」までと思っていたが少し手前で夕暮れを迎えた。
 川の横に20号。畑と住宅地が混在する地域の駐車場内。結界は回りをガードレールで囲んであり、中にはいれる。
 塔の内部にも夕日が入り込み、鉄骨を輝かせていた。

小松川線20号結界写真
小松川線20号結界写真


 横の川は南部葛西用水。この辺りは自然な蛇行をした美しい川となっている。

南部葛西用水と小松川線20号
南部葛西用水小松川線20号

 しばらく進んで小松川線と亀戸線の合流鉄塔18号に着いた。もう暗い、18号には赤色灯が灯っている。
 今日はここまでにする。18号はまた来てじっくり鑑賞しよう。てくてく歩いて松原団地駅を目指した。

「お忙し鉄塔」小松川線18号
「お忙し鉄塔」小松川線18号