双子のドラキュラ

三井線14号

2008/04/12の5)
 三井線は昭和54年11月に全面的に建替えられたようだ。敷地の狭さから見てかつては20〜30メートル程度の高さの鉄塔が並んでいたのだろう。


 通りを越えて住宅街の空を送電線は進む。路地に面して立つ14号。古い住宅の庭いっぱいに鉄塔が立つ。結界には人工芝のカーペット。草花を植えたトロ箱が置いてある。縁側におばあさんが一人日向ぼっこをしていた。挨拶をすると「この鉄塔は古くからあるんだよ」と教えてくれた。三井線14号


 次の団地の庭に15号。この15号も送電線を地中に引き下ろす。10号11号15号と短い間隔で引き下げ鉄塔が現れる。三井線は大活躍だ。


 団地を越えると前方にドラキュラ鉄塔が現れた。背が低い。どうやら最終鉄塔に着いたようだ。
 近づく。おやドラキュラ鉄塔が2本。同じ高さ、同じ形。双子のドラキュラ鉄塔が重なって立っている。


 東からの送電線と西へ延びる送電線は一直線。2本のドラキュラがふたつの送電路を見事に分断してみせる。
 手前は三井線17号、奥は車返線の53号。重なったドラキュラがとてもきれいな風景を作っている。
 ふたつの送電線は地中経由ですぐ隣の三鷹変電所へと収容されるようだ。


 三鷹変電所を過ぎても送電線はまっすぐに西に進んでいる。かつてはここをまっすぐ送電路は通り抜けていたような気がする。今度は車返線を進んでみよう。

三井線17号と車返線53号

2008/04/12終わり)


(本来の4/20の日記はこちら