何かご用ですか?
[5月4日の日記 番外]
大師線からの帰り道、東京の火力発電所に寄り道した。
まずは大井埠頭。いつもは通りすぎるだけの場所。発電所に入る道がないか地図で近づこうとするのだが、なかなか困難を究める。埋め立て地のだだ広い道路を何度もUターン。
何回かの右往左往で大井火力発電所に到着。緑豊かな敷地。表札が大きくピカピカ光っている。門からは発電所らしきものはまったく見えない。
近くの橋の上からは大きな煙突とタンクが並んでいるのが見えた。
次は運河を挟んで向こう側、品川埠頭の品川火力発電所。こちらは大きな通りに面しているのですぐ見つけた。
品川火力は道路から全体がよく見える。まるで巨大な長い箱。煙突も白いパネルで隠していた。
人気のない正門の前にバイクを止めると「何かご用ですか」と声がする。最初は分からなかったがどうやらわたしに呼びかけているらしい。辺りを見渡しても誰もいない。
やっ!インターホンだ。広い門の脇にインターホン。監視カメラでこちらを見ているのだろう。「表札の写真を撮るだけです」といって許諾をとる。
帰り際に塀を見たら「テロ対策特別警戒中」と書かれていた。きっとこれだな。発電所でも趣味の鉄塔巡視員は不審者なのである。