計画停電とは 2 現在の発電状況

 東京電力の発電能力がどの程度損傷を負ったのかを東電のプレスリリースを元にまとめました。(13日15時時点)

●現在地震のため稼働していない発電機
 発電所     号    出力(万KW)

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福島第一      1〜6  470
福島第二      1〜4  440
 原発計          910

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広野火力発電所   2    76.0
          4    76.0
常陸那珂火力発電所 1    100.0
鹿島火力発電所   2    73.3
          3    73.3
          5    73.3
          6    73.3
大井火力発電所   2    35.0
東扇島火力発電所      100.0
 火力計          680.3

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発電所出力については『平成22年度 数表でみる東京電力』を参考にしています。おおむね平成21年の数字です)
(広野と鹿島は発電機毎の出力が不明なので全体の最大出力を基数で割り平均値をとっています)

 最大出力ベースで1600万キロワットの発電所地震のため停止中です。東京電力の発電設備全体は約6450万キロワットですから、その25%が失われたわけです。
 実際には福島第一の4、5、6号機は定期検査中でしたので、その3基分267万キロワットを差し引いた1324キロワットが不足していると考えられます。

 今年の2月に柏崎刈羽原発の4基目の再稼働が行われました。それがなかったらと思うとぞっとします。

 東電の発電所は福島から千葉へかけての臨海部が特に多くなっており、この周辺への打撃はつらいものがあります。
 原子力発電所の復旧はとても長い期間かかります。火力の復旧が当面の鍵になるでしょう。