電燈堀

南千住変電所

 今日も打ち合わせ後大回りの寄り道。南千住の駅そば、隅田川駅の周辺開発で出来たきれいなショッピングセンターで昼食。
 隅田川駅は23区内に残された最後の大きな貨物駅。古く味のある施設が眺められるとても素敵な場所だ。


 近くに変電所マークがある。南千住変電所。コンクリートのクリーム色に塗られた建物。良く見かける無人変電所だ。周りは関東電気保安協会の建物。ここまで含めると敷地はけっこう広い。


 変電所前の小学校の門脇に看板があった。

東京電灯千住発電所(火力発電所跡)

 千住火力発電所というと「お化け煙突」で知られる千住桜木にあった発電所が有名だが、実はそれに先立つこと20年、明治期(明治39年)に千住に発電所が出来、大正年間に廃止されている。ここはその初代千住発電所の跡らしい。
 本では読んで知っていたが実際の場所に立てるとはちょっと感激ものだ。

 千住発電所は(蒸気タービン)その先駆けのひとつとして日本の電力事業史に名を残している。
  中略
 昭和三十年(一九五五)ごろまで、付近には隅田川にそそぐ堀があり、電灯堀と呼ばれた。千住変電所の名残である。
(荒川区教育委員会)


 隅田川駅のレトロな風景の脇に「電燈堀」が流れていた。素敵すぎる。