日野の丘から送電線を追って

高幡線43号

 毎年この時期に日野で仕事がある。訪問先の目の前を高幡線という送電線が通っている。この送電線はすぐ先で崖の上にたどり着き、遥か下界へと線を下ろしている。
 この送電線の先が気になっていたが、午後に訪ねることが多く、夕暮れの崖の上から眺めて終わっていた。
 今年は午前に仕事。だから午後は空いている。カメラ一式を積んでバイクで出かける。


 仕事を終え高幡線を辿る。日野の丘の上から眺める。一直線に送電線が下界に降り、次の次の鉄塔は引き降ろし鉄塔のようだ。その先に赤白鉄塔。どうやら送電線が交差している模様。

 崖をぐるっと回りこんで下界へ。中央道を越えると変電所があった。名前は「高幡変電所」。おやおや高幡線はあっけなく終わってしまった。
 変電所内の鉄塔は高幡線43号。背丈と線を引き下ろす腕金の均整がよくとれていて、かっこいい鉄塔だ。
 鉄塔の上空を飛行機が飛んでいく。とても澄んだ空だ。


 同じ鉄塔を使って反対側へ送電線が延びている。何という路線かなとすぐ近くに立つ鉄塔へ。多摩橋線63号。
 この鉄塔から横の工場の中の鉄塔へ2回線が分岐している。工場内の引き下げ鉄塔は2本。回線ごとに分担して送電線を受け止めていた。


続く