東京西線

東京西線7号
東京西線7号

 陽気に誘われ東京西線をたどる。西東京変電所からまだ未確認の鉄塔をチェックしながら18号へ向かう。
 西東京変電所の近くの田んぼは市民菜園にでもなっているのか、家族連れがとてもたくさん来ていた。


 丘を何個も越えながら東京西線は進む。11号は大きな赤白鉄塔。前方上空を只見幹線が横切っていく。この11号とても目立ってかっこいいのだ。

東京西線11号から老番と只見幹線559号を望む
東京西線11号から老番と只見幹線559号を望む

 多摩センターへ出る。おやこんなところにドラキュラが。モノレールの脇の斜面だ。近寄ると愛宕線4号鉄塔だった。ここから先は東京西線の下に愛宕線が併架され4回線となる。道を隔てて落合変電所という屋内変電所も発見した。

愛宕線4号
愛宕線4号


 丘の上はまだ荒れ地、どんと立つ鋼管の15号がかっこいい。

東京西線15号
東京西線15号

 さて18号へ到着。ここからはまだ未調査の区間だ。1本1本確認しながら進む。18号からは最下段に府中線2回線を加えて6回線鉄塔となる。
 6回線も支えるとさしもの大鉄塔も少し窮屈な感じだ。

府中線23-1号
府中線23-1号

 最初の1本は下段の府中線だけの独立鉄塔府中線23-1。川横の公園の中。どうしてここに鉄塔が立っているのか理由が分からない。
 この公園にかつて工場か何かあってそこに送電線を分岐していたのだろうか。
 片腕が短く、四角の腕金。帽子を飛ばされた味のある鉄塔だ。



 東京西線は19、20号と丘の上を行く。20号の根本まで登ってみた。巨大なコンクリ基礎が迫力だ。

東京西線20号
東京西線20号
東京西線20、府中線21-1、21-2
東京西線20、府中線21-1、21-2

 この先でまた府中線は単独鉄塔を2本持っている。21-2号はテラス付きドラキュラ。すぐ近くに21-1号が立っていて、こちらは大口タイプ。線間に腕金を伸ばし送電線を引き下げるタイプだが、現在線間の腕金は使われていない。


 どうやら線を地中へ降ろす役割が古い21-1から新しくできた21-2へと移行したようなのだが、それなら21-1はもはや不要で撤去してもよさそうな気がするが?不思議だ。


 私的には古い鉄塔が残っているのは大歓迎なのだ。
 鉄塔的には若い学生さん達が自分の運んできた電力で活気あふれていることに至福の気分だと思う。



 東京西線はここから中央大学・明星大学の丘を越え、そして多摩動物公園丘を越えていく。丘の頂上に立つ目立つ赤白鉄塔が24号だ。
 丘を越えると浅川。川の手前が28号。日も傾いてきたので今日はここまでにする。

浅川対岸の東京西線29号から老番
浅川対岸の東京西線29号から老番


 帰り道、川の先の豊田の町へ立ち寄った。駅前の多摩平団地の北を送電線が走っている。何という線だろう? 工事中の囲い沿いにのぞき込むと高幡線だった。日野の丘で出会ったことのある高幡線。こちらに延びていたんだ。

高幡線32号
高幡線32号