西からやってくる鉄塔たち
変電所の西側からは3ルートの鉄塔たちがやってくる。まずは川尻線1号。そして八ツ沢線109号。少し南側に離れて都留線266号。
川尻線と南多摩線は長沼線と南多摩線のルートをまっすぐ延長したように延びている。
都留線は15万4千ボルト。国道16号線に面して立っている。片側回線は前後振り分けで線を下ろし、もう片側は腕金を追加して線を下ろしている。
都留線も面白いがやはり八ツ沢線の古い鉄塔は素敵だ。さあこの線をたどってもっと西へ行こう。
少し夕暮れまで時間があるので数本西に向かうことにする。
最初の鉄塔は八ツ沢線108号。重角度の109号とは少し趣が異なる。II吊りで碍子はたったの4つ。上部の腕金部分が垂直な鉄塔。主柱はとても細い。鋼材の大きさを測りたいところだが緑のフェンスで囲まれて入れない。
結界はとても狭くコンクリで打たれている。高さは25メートルなのだが敷地が狭いためにとてもスマート。これはお宝だよ。
鉄塔札には「S48.9」と書かれているがもっと古そうな印象がする。
都留線、八ツ沢線、川尻線の3ルートはここから津久井の手前まで並行して進む。建て直された八ツ沢線と川尻線はのっぽな姿。南を少し離れて進む都留線は対照的に少し太めの鉄塔が並んでいく。
都留線は比較的細めのアングル材を組み合わせた、とてもおおらかな感じの鉄塔で好感が持てる。好きになりそうだ。
都留線は264号、八ツ沢線は107号、川尻線2号までたどり今日の旅は夕暮れを迎えた。
すっかり雲が切れ、日が差してとてもきれいな夕方になった。このまま津久井湖の方に歩いて行きたいなぁと思うのですが残念だ。もう5時。帰ることにしよう。次回はいよいよ津久井に向けて前進だ。