尾根緑道から

 小山内裏公園に戻ってきた。小山内裏トンネルを抜けてアカチャンホンポ沿いに公園に来た。
 アカチャンホンポの屋上駐車場から橋本方面がぎゅーんと見えて、そして鉄塔の林。


 なにやら赤白鉄塔。あれは橋本変電所でしょうか。そして向こう側に山。ちょっとぞくぞくする風景に感激。多摩丘陵を本当に抜けたんだ。

_橋本方面遠望(淵野辺線、南多摩線、長沼線、橋本線)
_橋本方面遠望(淵野辺線、南多摩線、長沼線、橋本線)
長沼線12号
長沼線12号


 尾根緑道を由木線に向かって歩く。緑道の脇の木の上から12号という塔頂票をつけた「とんがり帽子」。根元に行くと長沼線だった。
 6万4回線。上部に長沼線、下部に高幡線。日野で西に向かっていた高幡線はこちらに曲がってやってきているのか。
 オフセット付きの4回線。27メートルで4回線です。低いです。古いです。素敵です。



 長沼線12号の横は展望広場になっている。真正面に3つの送電ルートの合流点が見える。一番右は長沼線、中央はたどってきた由木線、右からくるルートは何だろう。西東京変電所で見た南多摩線かな?

南多摩線10号、長沼線11、10号
南多摩線10号、長沼線11、10号

 とてもいい風景だが、残念なことに橋本変電所方面の鉄塔林は大きなマンションに遮られてよく見えない。

由木線12-1
由木線12-1

 さあ、いよいよ多摩丘陵最後の鉄塔、由木線12-1号だ。
 林の中に立つ、撚架鉄塔。足元は深い藪。鉄塔札を確認するために藪をこぎたいが、長袖のシャツも鉈も持ってきていない。
 ちょっと山を巻いて反対側から鉄塔札にアプローチ。「H9.3 37m」。平成ですか! 平成でも撚架鉄塔って作るんだ。風貌は古いが新しい鉄塔だったんだ。


 12-1号はとんがり帽子。架空地線は1条になっている。新しい鉄塔がとんがり帽子で古い鉄塔がコックさんというのも不思議だ。
 また腕金は3段で余らしている腕金は消えている。もう増強する計画がないと言うことなのだろうか?? 由木線の謎はいよいよ深まった。


 まだ行政的には東京都なんですがこの稜線が多摩丘陵の最後ですからちょうど切りがいい。
 今日はここまで。多摩丘陵を降りずに置く。行政界としてはまだ東京都町田市だが、私の中ではもう相模原だ。次回は相模原の旅だ。