退役軍人

一の宮線8号

(2008/06/21の日記)
 ようやく梅雨らしい天気になってきた。少し蒸し暑い。久我山線の残りの区間を回る。今日は雨が心配なので電車・バスと徒歩にした。


 京王線東府中駅。ここには一の宮線がある。多摩川の先の一の宮線はなくなってしまったと聞くが武蔵野台〜東府中間には鉄塔が残っている。


一の宮線13号
 東府中駅調布より踏み切りの少し向こうにはドラキュラ型の一の宮線13号鉄塔がある。片側の腕金をドラキュラ型に伸ばし、受けの腕金もあるが現在は使われていないようだ。塗装もはげてしまってかわいそう。



一の宮線17号の地中線入り口
 駅を降りて少し行くと一の宮線17号の門型鉄塔。ここで地中にもぐる。残念なことに地中線のケーブルは切られていた。「一の宮線No.17鉄塔〜一の宮線No.41鉄塔 2万」と書かれた看板があった。一の宮線No.41鉄塔はもうないのだろうか。
 ここで線が切れているということは現在残った一の宮線も使われていないということになる。撤去も時間の問題だろう。


 一の宮線はとてもユニークな形をした鉄塔だ。鉄道路線沿いに進むのだが門型ではない。腕金を3本持った鉄柱。今はなくなってしまった新丸子線などに似ている。この辺りの一の宮線は門型鉄塔の片方が上に延びた形になっている。門型の部分は鉄道の架線を吊るしていたりしていて面白い。

 建設年は新丸子線が昭和14年一の宮線が昭和16年と同年輩だ。新丸子線は「小さな軍人さん」と呼んでいたのだがもう退役、一の宮線もそろそろだろう。この年代の鉄道脇鉄柱はなくなってしまうのだろうか。現役の時に活躍を拝見したかったものだ。
続く