安曇幹線の経路はこんな感じだ。

 終着の新所沢変電所からほどなく奥武蔵の山へと入る。連なる1000メートルに満たない低山を越えると秩父だ。
 秩父盆地を横切りまた山中へと入る。小鹿野の山中深く新秩父開閉所。
 そこから安曇幹線1号線と名前を変えて進むのは群馬と長野の県界尾根――十石峠。送電線は峠を佐久へと降りる。
 佐久からは蓼科の広い山麓を徐々に高度を上げ和田峠を越える。和田峠から諏訪をかすめて塩尻峠。そして塩尻の変電所へ。
 ここが現在の安曇幹線の出発点らしい。その先は調べていないがもともとは北アルプスの山懐――梓湖が出発点だったということだ。この部分はそのうちに調べよう。


安曇幹線路線図

安曇幹線路線図 クリックすると大きくなります
国土地理院の20万分の1地形図を加工しています


 近所の鉄塔から送電線をたどって行けること。それが私のルールだ。新所沢変電所まで近所の送電線からどう行けばよいのだろうか。
 駒沢線63号が出発点。駒沢線経由で和田堀変電所。そこから和田堀線で千歳変電所。北多摩線に乗り換えて武蔵野変電所。武蔵野変電所から武蔵野線で中東京変電所。そして中沢線に乗り換えれば新所沢変電所に着くはずだ。
 このうち武蔵野線と中沢線はまだたどっていない。安曇幹線をたどりながら途中の空白路線を埋めて行こう。
 そうすれば近所の鉄塔から北アルプスまでの送電線ルートが出来上がるじゃないか。
武蔵野変電所に立つ武蔵野線17号鉄塔

武蔵野変電所に立つ武蔵野線17号鉄塔

新所沢変電所付近の中沢線3・4号線2号、1・2号線002号

新所沢変電所付近の中沢線3・4号線2号、1・2号線002号