南多摩線(小山田〜多摩境)
昨日に引き続き南多摩線を回る。今日は多摩丘陵を抜けて多摩境まで行けるだろうか。
昨日同様、小山田緑地の駐車場にバイクを止める。すぐ先に大泉寺。小山田氏の城址だということで、趣のある大きなお寺だ。
善治ヶ谷(やと)に入る。昨日は無理矢理20号の尾根に登ったが今日は入り口を見つけた。人家に入る道と思い込んでいた道。そこから山道が分かれていた。軽自動車が1台ようやく通れる幅の道。ぬかるんで歩きづらい。
20号を過ぎると道は送電路を離れどんどん北に進む。谷戸の向こう側に19号が見えるが、どんどん離れていく。どうも多摩丘陵の道は送電線沿いにはつかないようだ。
大きな谷戸をすっかり遡り尾根幹線のそばまで迂回して今度は南に進む。風景は完全に山里モードだ。
そのまま尾根沿いに進むと19号に出る。道に面しているのだが、農場の柵があって根本には入れない。
19号を過ぎてすぐにお寺の上にでた。お墓が稜線まで登って来ている。眺めが良いのでお墓と鉄塔を見ながら食事にする。南多摩線の14号から18号までが見える。
ぽちぽち歩いて里に下り、小山田のバス停に向かう。今度は右手の山の上に見える18号だ。自動車道から花が咲き乱れる畑の道を登ると18号。
そのまま林の中に進む。少し先を下りると鶴見川の源流に出られるらしい。へぇ〜こんな近くに源流があるんだ。たしかに水がこんこんと湧いていた。
次の17号が目の前にある。どこから登るのかなぁ。この谷戸からも登る道がありそうだが、一旦小山田バス停まで戻り、尾根を行くことにする。
地形図にある尾根沿いの道の入り口が分からない。尾根上の畑奥に道があったので、そこを進む。確かに道があるのだが竹が荒れ放題で大変。竹藪を抜けると道が少し良くなり、右から道が合流。わぁ今度は倒木で通せんぼ。という感じで大変だったが、おおむね快適に通れる。かつてはちゃんとした道だったようだ。
17号は刈り払いされた気持ちのよい草地。すぐ横に山桜が咲いていた。
17号からすぐに開けた畑地に出た。とてもきれいな山里風景だ。谷戸を詰めてこちらからアプローチするのが正解のようだ。正面に16号。これで多摩丘陵から多摩境の街に抜ける。今日最後の鉄塔だ。
再び山道に入り、舗装道路に出るところで左手に入る踏み分け道がある。その行き止まりに16号が立っていた。フェンスに囲まれているのは残念だが、I吊りの素朴な鉄塔だ。
この先には15号14号の赤白鉄塔がふたつ。この2本を回れば南多摩線のすべての根本に行ったことになる。でもそこはもう多摩境の街中、まだ田舎の風景の中に浸っていたい。今日はここで戻ることにする。
道を戻り谷沿いに小山田緑地管理センターまで歩く。野辺の花がきれいだ。ハナニラ、ツリガネスイセン、タンポポ、ホトケノザ、ムスカリ、タビラコ、ハルジオン、スズラン、クサボケ、ナバナ…春爛漫の一日だ。