熊川線の矩形鉄塔

 北軽井沢といえば軽井沢と北軽を結ぶ北軽線がすてきだが、北軽変電所から吾妻川へ向かう熊川線もなかなか味がある線路だ。
 昨日、長野原まで買い出しに行くとすてきな矩形鉄塔に出会った。そこで朝早く起きて確認へ出かける。

熊川線8号
熊川線8号


 国道沿いに熊川線の9号から5号まで矩形の1回線鉄塔が並んでいた。根本まで行った熊川線8号には「T11.3 15m」の鉄塔札。大正11年とは恐れ入る。原型鉄塔なのだろう。
 北軽線、熊川線は歴史のある線路のようである。

熊川線5号
熊川線5号


 吾妻川まで下りると小さなダム(大津ダム)があって大津発電所があった。すぐ上には長野原変電所。ここもとてもおもしろい。大津発電所から長野原変電所を結ぶ大津線の2号は配電柱なみの送電コン柱。これは珍しい。

大津線2号<br>奥に最終の3号コン柱<br>ピン碍子で線を支持している
大津線2号
奥に最終の3号コン柱
ピン碍子で線を支持している


 大津発電所は1万1千ボルトと書かれていたが、そこから出る大津線の長野原変電所内の引き込み口には「大津線1番 大津線No.3コンクリート柱〜長野原変電所 6千1」と書かれている。大津線は6千ボルトに減圧されているのだろうか。

大津線1号<br>碍子2個の簡素な鉄塔
大津線1号
碍子2個の簡素な鉄塔