近所の鉄塔 ― かもめ型・トラッド型・帆桁型腕金

　近所の鉄塔が駒沢線になった。一番近い鉄塔は原型の63号だが、その北側、小田急線を越えた64号から環七の手前70号までは美化鉄柱に建て替えられている。
　夕方、その北側の区間を散歩した。

　この区間の美化鉄柱は腕金が2種類ある。64、65号はよく見かけるタイプ。下部が少しカーブした一体構造の鋼材腕金だ。66号以降は昔ながらの三角錐の腕金を持っている。
　この形と懸垂碍子の組み合わせはとても整った感じがしてお気に入りなのだ。下から見上げても腕金部分がスカッと抜けていて軽快だ。

　この形すっきりとしていて気に入っているのだが割りと少ない。形が昔ながらの腕金と同じなので「トラッド型腕金」と名づけている。
　ついでに言えばカーブした腕金のほうは「カモメ型腕金」だ。美化鉄柱は船のマストを連想させるので「カモメ」という名前になった。
　同じく一体構造の鋼材腕金でもカーブがないものもある。こちらは「帆桁型腕金」と呼んでいる。杉並線で発見した。懸架方式がV吊であることと関係があるのかなぁ。