遥かなる北アルプス(峠をこえる烏帽子たち 13)
(2007/5/4の3)
峠まで登り返しいよいよ諏訪側を探訪することにする。まずは峠直下の2本。肩のような地形に立ち、そこから1号線と2号線は谷の南北に分かれていく。
まずは安曇幹線1号線72号。ビーナスラインから巡視道を入りすぐ。急な斜面に長い片継脚を伸ばし立っている。72号手前から小さなピークを越えると2号線83号だ。
ここからの眺めは素晴らしい。中央の谷底に中山道。南の尾根に2号線。北の中腹は1号線と諏訪加沢線。佐久幹線も北の山並みを進んでいく。
塩尻峠の方向に豆粒のように佐久幹線が見える、そしてその横に双眼鏡でかろうじて確認できる烏帽子がふたつ。塩尻峠を越えていく安曇幹線だろうか。
その先はもやばかり、もっと空気が澄んでいれば北アルプスが見えるのに残念だ。…ん! うっすらと白い模様が空に浮かんでいる。
やった北アルプス?! 乗鞍かな?!
正確なことは分からないが烏帽子鉄塔の先に白く雪をかぶった山を発見したことでとても満足だ。安曇幹線はあの山々の麓まで行くのだよ。幾重にも連なった山々、電気の故郷。
本当はもっとぼんやりとしていて山の形も定かではなかった。写真をレタッチしたら実際よりはるかにハッキリと山の姿が浮き出てきた。