チビの73号(峠を越える烏帽子たち 11)
(2007/5/4の2)
また峠の上へ来た。稜線へ登って安曇幹線の根元へ。峠の上の安曇幹線1号線73号は本当にチビだ。何と30mしかない。50万ボルトでこの低さはとても迫力がある。背はチビだがさすがに頂上に立つ鉄塔だ。碍子は4連の耐張でがっしりと送電線をつかんでいる。(峠の下のほうの鉄塔は2連だった)
すぐ頭上で電気の音がビチビチバチバチ。音だけでもう感電しそう。ハイキングコースには遮蔽線がたくさん張ってあった。三脚を伸ばしてクルクル振り回して見ようか? 誘導電圧がピリッとくるか知らん? と思ったがやはり怖いのでやめた。
景色を求めて鷲ヶ峰の途中まで登る。天気は良いのだがすごい風だ。ゆっくり景色を楽しむ状態じゃない。風に負けずに頑張って見渡すが残念なことに遠くはガスっている。
1号線と2号線が仲良く並んで進んできた安曇幹線だが和田峠から諏訪への下りは別々の経路を通る。
1号線は中山道の北側の尾根の中腹を進み、2号線は一旦下がってから南側の尾根に取り付き稜線上を下りていく。鉄塔たちにはとても景色が楽しめる道筋に違いない。
地図を見ると尾根上に林道やら山道が書かれている。鉄塔と一緒に諏訪へ下りれそうだ。人間は鉄塔とは違い林の中を景色なしで歩くことになりそうなのが残念だ。機会があればトライしてみたいものだ。
(続く)