箱舟型腕金(峠を越える烏帽子たち 10)

佐久間幹線、和田峠東側の鉄塔

(2007/5/4の1)
 昨日の晩は狐の鳴き声(たぶん)を聞きながら眠る。夜中雨の音で起きたが、どうやらにわか雨だったようで今朝はとても良い天気。テントを撤収して峠に向けてバイクで出発する。


 峠の途中で見える佐久間幹線の鉄塔は少々変わっている。
 一番上の腕金が箱状に組まれ、送電線と架空地線の兼用になっている。架空地線の取り付け部分は少し飛び出していて正確には船形だ。箱舟型腕金と命名
 前後の鉄塔は通常のコックさん帽子。どうもこの1本だけ懸垂鉄塔。耐張型と懸垂型という違いが理由らしい。帰宅後写真をチェックしたら峠の反対側の佐久間幹線の懸垂鉄塔も同型の箱舟型腕金だった。


 50万ボルト級鉄塔の角のようなコックさん帽子は、威嚇するような風で少し怖い感じがする。箱舟型は堂々とした点は同じだが、少し穏やかだ。
続く