夕暮れ(峠を越える烏帽子たち 9)

安曇幹線2号線84号

2007/5/3の9)
 もう夕暮れだ。最後に安曇幹線の鉄塔へ向かう。ビーナスラインから細い道が登っている。最初は名前を確認していないもうひとつの路線だ。鉄塔には「諏訪加沢線23号」と書かれていた。
 茶色いアングル鉄塔で高さも低い。こんな小さな身体でえっちらおっちら峠を登ってきたんだなぁ。ご苦労さま。電圧はたぶん6万ボルトくらいだろう。


 そこから稜線沿いのハイキングコースを少し登ると安曇幹線1号線73号鉄塔の足元へ出た。
 小さい! とても低い烏帽子鉄塔。安曇幹線2号線84号はすぐ南隣に並んでたっている。すぐ頭上でブンブンブンと電気の音。
 もう日が暮れる。明日またここまでくることにして風景を楽しむ。


和田峠から塩尻に向かう佐久幹線

 暮れなずむ中、山の連なりを高く佐久幹線が進む。安曇幹線の1号線と諏訪加沢線が山の中腹を這うように進む。反対側の稜線の上を安曇幹線2号線の鉄塔たちが立ち並ぶ。それぞれの経路を諏訪から塩尻の方角へと山を下りていく。
 ビーナスラインへ戻ると佐久幹線36号を夕日が包み込み和田峠の新しい主を祝福していた。
諏訪幹線36号

続く