佐久幹線と送電路跡(峠を越える烏帽子たち 8)

佐久幹線35・34号と伐採跡

2007/5/3の8)
 目指していたのは古峠の南のピークにある佐久幹線36号鉄塔だが反対側の35号方面へと登る。地形図にある送電路が1本見当たらないのだ。
 2万5千分の1地形図にはこの和田峠を5本の送電線が通っているように書かれている。実際には4本。どうも一番北の系統がなくなったようだ。
 送電線が通っていた方向を見るとまっすぐに伐採されている。防火帯のようにも見えるがたぶん送電路の跡だろう。送電路の跡にはたくさんの苗木が植林されていた。

整地跡 登山道を外れ伐採跡を進む。なにやら四角く整地した跡に出る。もしかしたら鉄塔空き地かも知れない。
 この道の先に35号と思われる鉄塔、その奥の鉄塔の塔頂票は34だ。巡視路が延び鉄塔が誘う。たどりたいがあきらめ峠へ戻る。




佐久幹線36号と古峠 峠へ戻り南のピークへと登る。ここに立つ佐久幹線の鉄塔が和田峠で一番高いところに立つ鉄塔だ。
 佐久幹線36号、幹線の名前のふさわしい大鉄塔。アングル鉄塔で酸化皮膜処理をされ精悍な印象。平成13年の建造。丸いコンクリートの土台もまだ白く、ボルトには光沢が残り光っている。

 4導体2回線、碍子の長さから見て50万かな。全部茶色碍子を使用していて、10個おきや5個おきに色を変えていない。だから碍子の数を数えるのは至難だ。
 中部電力の鉄塔ははじめてだ。看板ももの珍しい。鉄塔の標札には建設年月は書いてあるが高さは書いてない。一番下に「コラサ022」という意味不明の記載がある。これは何だろう。

続く