古峠(峠を越える烏帽子たち 7)

名を知らぬ送電路

2007/5/3の7)
 元の場所に戻る。今日のねぐらはここに決めた。荷物をデポして身軽になってバイクで峠へと向かう。
 一旦、男女倉まで下りる。集落には遅い桜が咲いていた。ここに「黒曜の水」という湧き水がある。試しに飲んでみたら絶品だ。水を補給。中山道の旧道へと向かう。


 谷の中央は中山道、その右上を旧中山道が登る。その遥か上空には名を知らぬ送電路が2系統。左の山の上を安曇幹線が通っていく。
 和田峠中山道の最高地点。人も送電線も峠を目指している。


古峠と佐久幹線35・34号 中山道の旧道を上り詰めると和田峠だ。旧中山道はここを小さなトンネルで越え諏訪に下っていく。
 トンネルの上の稜線にはビーナスライン霧が峰から美ヶ原までの山並みハイウェイ―が通っている。いたるところで絶景が楽しめるお勧めハイウェイだ。さすが連休。車がたくさん通っている。峠の食堂で昼食をとる。


 和田峠のすぐ脇の山の上へと登る。相変わらず道を探さずスキー場跡をぐいぐいと登った。おかげで自分の歳を思い知らされる。十分に年齢の学習が済んだ頃、古峠に到着。江戸時代まで使われていた中山道の古い峠だ。


中部電力巡視路標識 峠脇に中部電力の巡視路標識。とてもかわいく、しゃれている。「佐久幹線」と書かれている。

続く