折れた耳と尖った耳(峠を越える烏帽子たち 6)

安曇幹線1号線80号

2007/5/3の6)
 巡視路はここで行き止まりのようだ。送電線は崖の下に降りていく。送電線はこの先2回も深い谷越えを繰り返す。谷の深さは標高差で150メートルほど。送電線は空中を悠々と進むが人間にはきつ過ぎる。
 全部の鉄塔の根元に行きたいものだが、そんなことをしていたら今日中に峠に着くかどうか。回れ右で引き返す。


 帰り道に気がついた。烏帽子鉄塔にはとんがった耳と折れた耳がある。耐張鉄塔は尖り、懸垂鉄塔は折れているものが多い。遮蔽角の関係だろうか。
 尖ったほうがカッコはよいが耳の折れたネコもなかなか可愛い。


 引き返すのは巡視路が見つかっているので楽チンだ。遠く蓼科山にはまだ残雪の白い帯が残っている。

安曇幹線2号線94号

続く