お出迎え(峠を越える烏帽子たち 2)

甲信幹線201号

2007/5/3 の日記 その2)
 道の眺めは南アルプスから八ヶ岳へ。
 中央道の左右を低いジャミラ鉄塔が続いている。とても風格のある鉄塔たちだ。これは由緒ある鉄塔に違いないと直感が教える。
 行って見たい。行って見たいが高速道路。寄り道もままならぬ、写真も撮れない。いつか訪ねることができるのだろうか。
 中央道の最高地点を過ぎていよいよ諏訪インターを降り茅野へ向かう。


鉄塔看板 茅野の街に入りすぐに出迎えてくれたのがこの鉄塔。何と「幹線」という名を冠した鉄塔―「甲信幹線201号」だった。碍子の数は10個。何ボルトだろう。長距離送電で6万ボルトということはないだろう。15万だろうか。


 ちょっと待て、東京電力だよこいつは。ここは中部電力の管内。そこで「東京電力」。私は東電とは縁もゆかりもないが、おかしなことにうれしくなる。

甲信幹線201の1 鉄塔看板にも「この鉄塔は、東京電力の」という断り書き。連絡先も「〜制御所」とか「〜工務所」ではなく「送電所」。ここは異国の地なんだ。


 道路を挟んで大きな腕金の鉄塔。おや撚架鉄塔ではないか。こちらも実にどうどうとしている。昭和53年製の比較的新しい鉄塔だがきっと歴史ある路線に違いない。もしかしたら中央道の左右を走っていた品格のある紳士たちもこの鉄塔の先に連なっているのか。

続く