峠を越える烏帽子たち 1

中央道双葉SAから

(2007/5/3の日記)
 連休の後半は長野まで遠出をする。これはかねてからの計画。烏帽子鉄塔を見に行くのだ。


 Webで鉄塔を見ていると美ヶ原と霧が峰を結ぶビーナスラインに烏帽子鉄塔があるようだ。さっそく地形図で調べると和田峠をたくさんの送電線が通っているではないか。
 地形図を何枚かたどりこの中に安曇幹線があることを確信した。
 和田峠中山道も通り、稜線をビーナスラインも通る。すこぶる足が良い。ここなら四季の移ろいをすべて眺められそうだ。


 久しぶりの山支度に手間取り家を出たのは夜中の2:30。少し仮眠はとったが眠い。中央道をバイクでひた走る。千歳変電所の鉄塔たちも八王子周辺の鉄塔たちもみな闇の中。


 道は談合坂を越え山の中に。右左へカーブを繰り返しながら中央道は高度を上げていく。山が両側から迫る頃、赤く障害灯をつけた鉄塔が現れては、視界の後ろに消えていく。ここは長距離送電の故郷、駒橋発電所などがある付近だ。


 気温がぐんぐん下がる。寒い。予備の防寒具はザックに詰まっているがパッキンを崩すのがいやだ。がんばる。


 空が白み始めたのは甲府の盆地へ降りる手前。
 目の前に雪をいただく南アルプスが見えてきた。双葉サービスエリアで休憩。展望台があったので登る。
 甲府の町が一望。朝の光の中、送電路が横切っていく。何線だろうか。
続く