回路図?

左から江東線69号 市船連絡線3号2号

 ちょっと思い立って昼休みを使って変電所へやってきた。新大橋通りを市川へ渡り、東西線をくぐると道路横に江東線の大鉄塔が見える。そこが葛南変電所。


 東京の都心を東西に横断する葛南世田谷線という27万5千ボルトの地下送電路がある。このスタート地点の葛南変電所の場所はどこか、ずいぶん長い間悩んでいたが何と目と鼻の先にあった。たびたび通っているのに名前を確認していなかった。なさけない。


 ということで変電所の看板写真を撮りに来た。ここの江東線の鉄塔はでかい。赤白に塗られているから60メートルは越えているのだろうが、それ以上に送電ケーブルを下に降ろすための大きな腕金が迫力満点だ。
 腕金の上段を老番側へ、中段を若番側へ振り、下段はまっすぐ伸ばす。そして腕金の先端からほぼ垂直に線を下ろしている。単純でダイナミック。引き下ろしケーブルも2導体の重装備だ。

回路図?
回路図?

 葛南変電所からは市船連絡線、浦安東線という送電線も出ているが、これらは付け足しみたいなもの。この27万5千ボルトの引き下ろしのためにこの変電所があるんでしょうね。



 変電所をぐるぐる回っていたら面白いものを発見した。大きなパイプ状のものを組み合わせた装置。その側面に何やら回路図のようなものが書いてある。遮断器? 避雷器? 素人には分けがわからないが、筒の中身を覗いたようで面白かった。

 なお、この変電所には「275KV、150MVAr導ガス水冷式ガス絶縁分路リアクトル」なるものがあるらしい。国立博物館の産業技術史資料情報センターに収録されているのでたいしたものらしいが、これは建物の中のようだ。 この装置「調相」といわれる無効電力をなくす大切な装置らしいのだが、これに至ってはチンプンカンプン。興味ある向きは以下のページを参照あれ。
電力系統 http://www.tl.cc.uec.ac.jp/~takata/Power/PowerSystem.html高田昌之のホームページ・身近な配電送電設備たち 内のページ)
なおトップの写真は2004年の撮影