空の上のマジッシャン
萩中線は実はマジッシャンなのだ。変電所を2回線でスタートした萩中線はいつのまにか4回線鉄塔になっている。途中、合流する路線も変電所もない。
川越の鉄塔のひとつ手前の鉄塔で送電ケーブルが2つに分かれるのだ。分かれた送電ケーブルは大田区側の引き下ろし鉄塔9号でまた1本になる。
だからこれは4回線鉄塔ではなく、変形の2回線鉄塔なのだ。同じ相の線が2段づつ3相で6段になっている。一種の複導体のようなものか。
大田側の引き下ろし鉄構で見るとケーブルが非常に細い。どうしてこんな変なことになっているのか。これは謎だ。
2回線を4回線に変える手品の種を調べたかったが鉄塔は工事現場の中。近寄れない。工事が終わったらぜひ種明かしを願いたいものだ。
(対岸の写真は昨年1月のもの)
(続く)