鉄塔ジャンクション
[5月4日の日記]
昨年の1月に行った多摩川下流の鉄塔たち、その川崎側をたどった。家からは湾岸を通ると川崎は近い。大師橋を川崎へ。京急東門前駅で大師線に対面した。大師線は京急の線路の上空を門型鉄塔を連ねてやってくる。
大師線の最終鉄塔は29番。駅からすぐだ。線路上に四角く組んだ鉄構から変電所へケーブルが入っている。
大師変電所――万年塀、槍を何本も突き立てた鉄の門。レトロな雰囲気だ。
門型鉄塔は背が低いので通信用の高い鉄塔がひとりで空を支配している。こいつも古めのデザイン。
少し先に萩中線の鉄塔が立っている。萩中線はこじんまりとした京急の大師変電所へとケーブルを降ろす。まず先に萩中線を見よう。多摩川のほうへと歩く。
広い道を横切る。そこから多摩川との間は広大な空き地。大きな工事が行われている。看板に「高速川崎縦貫線」、どうやらインターを作っているようだ。
インターの大きな輪の中に2本の鉄塔が立つ。これは面白い。車で鉄塔の周りをぐるぐる回れる。完成したら鉄塔ジャンクションと呼ぼう。
河原に出る。もうお馴染みになったピラミッド鉄塔。頂上付近にもうしわけ程度の小さな腕金をつけ、足元からてっぺんまで一直線の主柱が作る四角錐。
斜張橋をバックに立つ細長ピラミッド。絵はがきみたいな風景だ。