中富線 早回り2 JR武蔵境変電所

中富線84号と航研線

4月30日の日記の続き)
 この辺りから畑が多くなってきた。
 畑の真ん中に高い鉄塔、送電線が分岐しているらしい。おや分岐しているのは1回線だけだ。やった「癒しの1回線」ではないか。急ぐ旅だがここは寄り道。


 「航研線」。2回線設計の普通の四角鉄塔の片側だけを使用している。やはり1回線鉄塔はいい雰囲気だ。こじんまりとした鉄塔はこじんまりとした林を越えて延び、その上をさっきのJR武蔵境〜新鶴見線が通っていく。
 林を抜けたところが航研線2号。後1本で終着! と思ったがちょっと考え、ここで引き返す。こんないい雰囲気の鉄塔はまた出直してゆっくり見るに限りますよね。


 すぐに街道を越えた。どこか見覚えのある道だ。後で調べたら府中の運転免許試験場から延びる道だった。この試験場、若き日に何回か実地一発試験を受けに行った――もちろん落ちたのだが――見覚えがあるはずだ。
 目の前のケンタッキーフライドチキンで食事する。ここは鉄塔の見えるケンタ。2階のフロアから次の79号と手前の80号ふたつの鉄塔を眺めながら食事。幸せ。


中富線71号 中富線は西の方へと逸れていく。それを鍵の字形に何度も曲がりながら追う。高い鉄塔が見えてきた。別の送電線が出ている。交差鉄塔のようだ。中富線へ併架してきた下段の久我山線(たぶん)もここで曲がっていく。
 交差していたのは「車返線」。いや面白い名前だなぁ。どこの地名だろうか?辿っていけば分かるかも知れないが…。
 車返線の先を見ると何ともユニークな矩形鉄塔が並んでいる。ここでまたまた寄り道。鉄塔は大学構内のようだ。構内を避けぐるっと先回りをする。また車返線へ出会ったのは西武多摩川線の切り通しの上。
 切り通しの対岸には変電所。双眼鏡で覗くと国分寺線などの名前が。またまた魅力的な場所を見つけてしまった。これもお預け。また来よう。


中富線65号 旅を急ごう。寄り道はもうお終いとショートカットして中富線を探す。西武多摩川線を越える。見つけました上まで太いずん胴鉄塔、中富線65番だった。
 この辺りから周りに鉄塔が見え隠れし始める。変電所近し。


 送電線が進む方向に細い道に入り込むと視界が開け畑の向こうに変電所が見える。手前には線路。中央線らしい。JR武蔵境変電所に違いない。
 JR送電線のメッカがこれだ。とても有名なところだがはじめて来た。かつてはこの変電所に中富線は一旦入っていたようだが、今は西の端をまっすぐ通り抜けている。
 せっかくだからぐるっと回って見物。練馬辺りでよくお目にかかったJR戸田線の最終鉄塔もあった。この線、何度お目にかかったことか、今度はちゃんと辿ってあげなきゃ。
 戸田線の隣に岡部−境線があった。154KV? 岡部? これって信濃変電所からやってくるJR送電線のメイン経路なのだろうか。何かすごいものの端に立ってしまったようでぞくぞくとする。

JR武蔵境変電所


続く