街の灯

隅田線18号

 (昨日の)夕方、隅田線を眺めに行く。荒川越しで最後の夕日に照らされた隅田線の鉄塔が撮れるはずだったが、何時ものように何や彼やと遅れ、着いた時にはもう日没。暗すぎてどうしようもない。仕方がないので鐘ヶ淵駅のマックへ入り100円ハンバーガーを食べ帰る。
 川の反対側から見れば夕焼けに鉄塔がきれいだったかも知れない。でも川を越えるのはちょっとしんどい。


 対岸にあるのは隅田線18番――頂上からまっすぐ鋼管を下ろし塔体の一番下だけ急に広げた形。水色に塗られたなかなか姿の良い鋼管鉄塔だ。
 対岸からこちらを見ると大きな赤白鉄塔の奥に隅田変電所の脇に立つ隅田線の20号も見える。この20号鉄塔は隅田変電所にケーブルを下ろすと同時に隣にある東武鉄道の変電所にも給電している。小さな矩形鉄塔があり名前は東武鐘ヶ淵線という。路地を奥に入り込み、ちょっと秘密めいた場所に行かないとその有り様は見えない。


 一昨年の夏の夕方。同じような夕暮れ時、対岸に座り込みこの鉄塔を眺めていた。太陽が沈み、暗くなる。隅田変電所の手前の大きな赤白鉄塔に灯が入り。街の明かりが輝きはじめる。


 せっかく鐘ヶ淵までいったのでその時の写真を取り出してみた。

隅田線19号