桜川と鉄塔

水戸線84号

4月15日の日記続き続きの続き)
 ここからジャミラたちが桜川に沿って畑の中を行進する。20メートルそこそこの小振りな身体、でも足が長くて安定した姿だ。オフセット付きの短いシンプルな腕金。一番上の腕金の真ん中を三角に赤く塗り、ちょいと気が効いたお洒落。ほとんどの鉄塔が懸垂吊りなのも気持がいい。




水戸線87号 右の細い流れが桜川 鉄塔と一緒に行こう。畑の中の細い農道を走り、畦道を鉄塔へ歩く。土手の道では鉄塔と仲良く並んで前進だ。水戸線は桜川を斜めに渡り、川の右岸を行く。
 桜川といってもこの辺りはとても小さな流れだ。土手に桜が植わっていたら鉄塔と桜の道行だ。でもそうは上手くいかない。
 そう上手くは行かないが、畦にはタンポポ、山裾の農家には鯉のぼり、低い山肌には点々と桜のピンクが散りばめられている。さりげなく春が満ちあふれている。
 中学生の自転車集団が85号の脇をにぎやかに走り抜けていった。

水戸線85号


 畑の中のジャミラの行進も82号で終わる。道路から踏み分け道が山に上っている。巡視路の標識はなかったが、やがて見覚えのあるコンクリートブロックで土留めをした階段(下館工務所はこの階段が好きなのかなぁ)。間違いなく鉄塔に向う道だ。
 81号は小高い鞍部。鉄塔票札はさびが浮き出し、いかにも年代を感じさせる。山の鉄塔の住環境は過酷なんだ。
 伐採跡を少し下ると盆地が一望に。鉄塔が一直線に並んで横断している。まるでジオラマのような風景にしばし見とれる。

水戸線83号〜


続く