再会

水戸線

4月15日の日記続きの続き)

 低い峠を越えて目的の磯部桜川公園に着く。広い小山が桜で埋まっている。何々…天然記念物、謡曲の桜川の舞台、川の名も川面に浮かぶ花びらからとか。
 ここの桜は山桜。山桜は葉と花が一緒に咲く。若葉の紅と花びらのピンクが入り交じり雅やかな色合いになる。
 「桜祭り」という看板が出て公園の周りにぼんぼりが垂れ下がっているが、屋台ひとつ出ていない。ところどころにブルーシートの宴席が点在。とてもとても静かな花見風景。


 桜はすばらしい。でも鉄塔が見えない。公園を出て坂を下ってみる。遠くの山の上を探しても鉄塔はない。こんな土地もあるのかなぁ。なおも下ると川辺に大きな一本桜。そしてその向こうの山の上に鉄塔がお出ましだ。


水戸線97、96、95号 急いで戻りバイクで鉄塔へ向う。何という線だろう? 畑を横切る道路の脇に鉄塔が立っている「水戸線85号」。さっきの水戸線が山を越えここまでやってきていた。
 山から降りてくる水戸線をお出迎えに行こうとバイクを走らせる。山から97、96、95号とやってくる。そして94号で里。畑の中に立ち、下に小さな社が祀ってある。昭和11年製、22mの小振りなジャミラだ。

水戸線94号



続く