隠れ住むジャミラ

巡視路標識

4月15日の日記の続き)
 バイクで鉄塔を追いかけた。広い畑を大回りして数本進むと大きな分岐鉄塔に着いた。水戸線はまっすぐに進みすぐに低い山に登る。直角に分岐した送電線は積水笠間線。南側の低い山並みを越えていく。
 バイクを降り水戸線を追って山道へ。真新しい巡視路標識発見。鉄塔手前の開けたところにタンポポが咲いていた。風は冷たいが日差しは暖かい。
水戸線124号


 コンクリートブロックを埋め込んだ立派な階段を上がるとすぐに124号鉄塔。これも平成の作。結界の中は枯れた草で覆われ気持ちよさそうだ。


 少し暗い杉林の中、整備されたゆるやかな山道が続く。このままずっと鉄塔沿いに進めるのだろうか?時間はないが、それでも次の鉄塔までは行こう。杉が伐採された場所に出た。次の123号だ。
 さっきの鉄塔は光沢を放つ銀色だったが、この鉄塔は風雨に晒されてくすんでいる。鉄塔標札も錆が浮いていた。
東京電力 水戸線 一二三 昭11 3 28M」
 これはぐんと古くなったじゃないか。


 慌てて全体が見える場所まで離れてみる。何とジャミラが山の中に隠れていた。シンプルな腕金、本体は補強の水平材が多く入った形。原型鉄塔なのだろうか。
 送電線の先を見通すとここから先ずっとジャミラが続いている。送電線の道の左右は杉林と雑木林が混じり合い、雑木林には満開の桜が見える。
 巡視路はとても気持ちのよい山道。残念だがここで引き返すことにする。

水戸線122?号


 中年の夫婦が送電線の伐採跡に杉の苗を植えている。電線の下ですよねと聞くと「ある程度伸びると切られちゃうんだよね」という。では何故植えるのだろうか。ちょっと不思議な話だがそこまでは聞きそびれた。


続く