近くの鉄塔たち

長島線6号

 一昨日はほとんど寝てなくて、それを押して昨日は一日中鉄塔めぐり。今日起きたらもう昼前だった。外を見ると曇っている寒そうな気配。今日は少し休もう。洗濯も溜まっているし。


 携帯が鳴る。やれやれ仕事かな?表示を見ると福岡にいる息子から。メールではやりとりがあるが電話とは珍しい。
 「地震のテレビ見た」それだけで突然切れる。テレビを見るとたいへんな地震が起こったらしい。電話を書け直して見るが案の定だめ。メールを出してみる。
   震度6だって
   津波も来るんだって
返事は
   50cmねwww
 何が「www」だ!人が心配してるのに。まあ無事で何より。何度かメールのやりとりをして知り合いに心配しないように連絡。すっかり昼過ぎ。飯でも食うか今日はゆっくり家へいよう。


 午後も遅くなったら少し薄日が射してきた。ちょっとだけ散歩しなきゃ、一日中家の中にいるのは健康に悪い。で近くの送電線に行く。名前は長島線。


 この鉄塔たち当たり前だが何回も辿っている。10年ほど前この辺りに引っ越して最初に散歩した時見つけている。それから2回ほど住まいを近場で移し、また一番近くなったのがこの鉄塔。好きで鉄塔を見るようになるずっと前からおなじみだ。
 でも不思議にこの鉄塔たちのメモを残していない。じゃあちゃんと記録だけでもしておくか。ついでに葛西の街でお茶でも飲もう。


 一番近い鉄塔は6号なのだが葛西方面で一番近い7号から始める。この7号この線の中で2本だけの矩形鉄塔のひとつ。
 民家の庭の奥に立っている。裏通りの空き地越しに見る姿がよかったのだが、行ってみたら空き地には新しい家が何軒も建っていた。


 おやおや残念。と表通りへ回ってみる。通りから駐車場が奥に延びている。ちょっと失礼と入り込んで見ると、やあこれはこれは、真っ正面から6号を眺められた。
 鉄塔の前には知らない路地。こんな近くなのに不思議だ。路地はこの駐車場にぶつかって行き止まり。柵があって通じていない。袋小地の狭い路地で子供が遊んでいる。その向こうに6号が高く立っていた。


 新しい発見に喜んでいたら駐車場の持ち主と思われるおじさんが現れ
  「何してんの!」
  「すみませんちょっと写真撮らしてください」
返事は無言だ。無言は黙認かなと思って何枚か写真を撮る。帰りがけ
 「どうもありがとうございました」
やはり無言、もう一度
 「どうも」といったが無言。こちらを見てもくれない。
 まあ入り込んだ私が悪いのだがやれやれだ。でも秘密の路地を見つけた。おじさんには悪いが得をした気分。次の矩形鉄塔に向かう。
続く