矩形鉄塔と懸垂型

V字吊り

 勤労感謝の日に働いてはいけない。だから朝寝。昼前に起きて鉄塔参りで一日過ごす。
 地図を広げてどこに行こうか迷う。奥戸線から目先を変えたくなっているが今日行けば1号鉄塔までたどり着ける。ということで環七を北上、迷わず小さな路地を左折し奥戸線は8-1甲乙鉄塔。
 前回来た時とは光の回り方が違って雰囲気も違う。思わず何枚も写真を撮る。おっと、こんなことをしていたら最終鉄塔に行けない。あせって8号へ。
 奥戸線8号は耐張の矩形鉄塔。ここで角度をつけて送電線は北上。中学校の横にある7号はV字吊り*1水戸街道手前、葛飾区の施設の駐車場に6号鉄塔。ここもV字吊りだ。
 「鉄塔武蔵野線*2の見晴少年は「吊り」より耐張鉄塔*1が好きなのだが、私はどちらかと言えば「吊り」が好き。
 碍子のアップを撮ったり、望遠鏡で細部を見たり。矩形鉄塔で懸垂型だと鉄塔の外には何の構造物も出っ張らないことに感じ入ったりした。しかし碍子って奴は目で見るといい感じだがとても写真になりずらい。


 さて、この先水戸街道を越えると少々問題がある鉄塔がある。それは明日書くことにする。

*1 対張型鉄塔と懸垂型鉄塔

送電線を鉄塔でどう支持するかで耐張型と懸垂型に分かれる。
碍子で送電線を吊る形になっているものが懸垂型。送電線を引っ張って支持しているのが耐張型だ。
懸垂型は碍子連1連で吊るI型、2連で吊るII型、碍子連がVの字型になるV字型といった種類がある。
写真の左が懸垂型、右が対張型鉄塔だ。

*2「鉄塔武蔵野線」

鉄塔 武蔵野線 (新潮文庫)銀林みのる 氏の小説。1994年第6回日本ファンタジーノベル大賞受賞。多くの人がこの小説で鉄塔に目覚め、またひそかに鉄塔ファンであった人たちは太陽の下を歩けるようになる。詳しくは「映画 鉄塔武蔵野線」の公式サイト
 鉄塔調査隊 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%84%E5%A1%94_%E6%AD%A6%E8%94%B5%E9%87%8E%E7%B7%9A 【リンク切れにより変更】
を参照。
 小説は新潮社から刊行され文庫にもなったが現在は絶版。古本は入手可能。