とても小さな双子鉄塔

奥土線 甲8号-1、乙8号-1

 昨日の続き
  中川を渡ったところが奥戸線10号鉄塔。送電線の下は空き地になっていて公園などに利用されている。送電線は京成線の高架を越えて進む。
 高架脇に9-1鉄塔がたつ。いわゆる「の1」鉄塔だ。前後の鉄塔は昭和36年製、9の1は55年製だ。京成線の高架工事にともなって新設された鉄塔だろう。高さも49m。低い鉄塔から線を高くつり上げて高架を越している。
 この鉄塔いわゆる美化鉄塔。断面が8角形をしている。
 9の1鉄塔の数十メートル先には9号が駐車場奥に立つ。ここで少し角度をつけて環七を越している。
 環七の先には奥戸線甲8号-1と乙8号-1が立っている。8号鉄塔の手前に新設されたから8の1。2本の鉄塔に分かれているから甲乙だ。
 前後の鉄塔は40メートルある矩形鉄塔だが、ここだけ21メートル。とても背が低い小さな四角鉄塔だ。2基並んで1回線づつ受け持ち、内側に短い腕木を出している。腕木からケーブルを分岐して地中に下ろす。分岐した送電線を受ける碍子を乗せたバルコニーが線1本毎装備している。小さいくせに結構重装備な鉄塔だ。腕木のシンメトリーな光景がとてもよい。
 実はずいぶん前にここを通ったことがある。その時はもうとっぷりと日も暮れて、おまけに時間もなく、ろくろく眺めずに離れた。だから期待しての再訪問だったが、十分期待に応えてくれた。このとても小さな双子鉄塔好きだ。時間帯を変えてまた再訪しそうな鉄塔だ。
 分岐している地下送電線は青戸線と京成青戸線。青戸線は綾瀬の辺りを通って花畑変電所まで行っているはず。京成青戸線は京成電鉄に給電しているのだろうか。両方ともそのうち訪ねよう。