南多摩線(小山田公園から‘ならばい’谷戸へ、そして落ち穂拾い)

 多摩丘陵詣でも今日で4回連続。南多摩線をたどるのがテーマなのだが、前回まで3回は南多摩線に併架する鶴川線とそこから分岐する小山田線に費やした。
 いよいよ南多摩線を西東京変電所まで進む1回目。スタートは小田急唐木田駅にした。ここから小山田緑地内の南多摩線をたどり、“ならばい”の谷戸までが今日の経路。その後、前回までの落ち穂拾いで、小山田線3号と鶴川線30号をゲットする予定。その後はぶらぶらと小野路宿の辺りを散策するつもりだ。


 小田急唐木田駅前から尾根幹線と「よこやまの道」を横切り、向こう側の善治ヶ谷(やと)へと下りていく。前方に送電線が渡っている。左手の山に向かう道を進むと前方左右に鉄塔。右手(西)は21号、左手(東)の小山田緑地内に立つのが22号だ。

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南多摩線21号
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南多摩線22号


 右手の南多摩線21号は丘の稜線上。フェンスなしの結界はとても気持ちが良い草地。前方に谷の風景が良い。今日は風が強い、でも寒くない。気温が上がっているようだ。
 21号を詣でて、小山田緑地の22号に向かう。II吊りでフェンスなしだ。


 緑地内の道をたどるとゴルフ場を横切り狭い谷戸にでた。向かいの緑地にぐるっと迂回をして登る。南多摩線23号は緑地内の道の脇。これもII吊りでフェンスなし。22号といい23号といい緑地内なのにフェンスがないのはよいなぁ。

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南多摩線23号

 この先はどうも道がないようだ。いろいろ迷いながら24号の近くに来た。根本に近づく道がない。南多摩線24号は2連耐張で谷を越え線を延ばす。
 谷筋を渡って反対側の小さな谷戸。田んぼの中に次の南多摩線25号は立っている。田んぼの畦を横切り広い結界へ。ここからは26号へと道が続いている。

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南多摩線25号

小山田線の落ち穂拾い

 これで前回までの南多摩線とつながったので“ならばい”谷戸の入口まで戻り、自動車道を日大3高のほうに歩く。最初の落ち穂拾いは小山田線3号。道から少し入った田んぼの脇に立っていた。カモメ型の美化鉄柱。遙か高い所に立つ2号に向かって線を延ばしていた。

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小山田線3号

鶴川線の落ち穂拾い

 小山田線の落ち穂拾いもこれで終わり。次は鶴川線で見損なった30号だ。31号から大きな谷戸へと抜けた勢いで30号を飛ばしてしまったらしい。万松寺の谷戸から細い舗装路を上るとすぐ横。けっこう角度を付けて曲げている。これで鶴川線も全部ゲットですね。

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鶴川線30号


 さあぶらぶら帰りましょう。小野路宿へ行ってみたいな。日が少し延びたので暗くはならないでしょう。
 小野路宿へ歩いていると万松寺の手前で「寒いねぇ」とおばさんに声をかけられた。息子さんが万松寺の住職をしているらしい。昔の炭焼きの話、農協に勤めていた話、向ヶ丘遊園ができたときに夜空を染める光に憧れた話、減反で水田がなくなった話…などなど。
 話し好きのおばさんのおかげで多摩丘陵がいよいよ身近に感じられる。おばさんの年代は私の年代でもある。親父に連れられて「弘法の松」に登り、延々と続く丘の波を眺めた記憶。柿生の里には家々の門毎に柿が赤く染まっていた記憶。豚小屋で豚を見た記憶。
 今は東京のベッドタウンでも昔は本当に田舎だったんです。


 さすがに日が落ちると寒い。小野路里山交流館で冷えた身体を暖める。ゆっくり休んでバスで多摩センターへ向かう。今日は一杯やって帰ろう。落ち穂拾いも済んだし、まあいいでしょう。

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鶴川線29号